私は父に叱られた記憶がありません。
それで反抗期を経験しないでしまいました。
父は自分の考えを私に押しつけることもしませんでした。
私は、自分の進路や生き方を自由にさせてもらいました。
「それもよし」
父の口癖です。
何でも許容するようなこの言葉は、曖昧さや心の弱さに通じるようで、私が若い頃は好きではありませんでした。
「良いものは良い。悪いものは悪い」それが私の考え方でした。
「それもよし」
この言葉の凄さが最近やっと分かってきた気がします。
分かったとしても、私はあの境地までは行けそうもありません。
本日、父の納骨でした。
仙台市で土地家屋調査士事務所を開業している鈴木修の個人ブログです。 2015年5月まで宮城会員や全国の土地家屋調査士の新人に向けて書いてきた「宮城県土地家屋調査士会の会長ブログ」を、そのまま個人ブログに引き継いだものです。 土地家屋調査士の制度や専門家としての事務所経営の考え方を書いてみたり、個人的な趣味や今考えていることについても書いていきます。興味のある分野だけ拾って読んでみてください。
2019年4月21日日曜日
2019年4月8日月曜日
距離感を身に付けること
私が土地家屋調査士事務所を開業した時代は、測量するのにスチールテープいわゆる巻尺を使っていました。
毎回測器と測量対象吻との間をテープを引っ張りながら往復して距離を実感していました。ですから20メートルがどの程度の距離なのか私は実感として身についています。
今はボタンを押しただけで距離を測ることができます。これは確かに便利ですが、それだけでは距離感が身に着きません。
途中に木の葉などの何か障害があって、本来求める距離でない部分を測定してしまったとき、「この距離が20メートルのはずがない」と感じることができるか、ここがプロとしてとても重要な能力だと恩うのです。
じゃあ、どうすれば身につくか。
とても簡単です。何かを測る前に毎回予測を立てるのです。
「この距離は20メートルくらい」と予測をしてから、実際に測るのです。
瞬時に答えあわせができますね。
これは、わざわざ時間を取らなければならないトレーニングではなく、普段の仕事をしながらゲーム感覚でできるトレーニングです。
驚くほど短期間に、距離感が身に付くはずです。
同様に面積とか勾配とかの感覚もプロとして重要です。
「この土地は80坪くらい」「この勾配は10%くらい」と予測をしてから測るのです。
他人から見れば、同じことをしているようであっても、毎回の行動にこのような意識があるかないかで経験値と効果はまったく違ってきます。
まずはやってみてください。
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