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2026年8月24日月曜日

地方での差別化について— 先輩を敵にしないという選択

先日の福岡のガイダンスでも、「大ベテランの現役の先輩が多く、地域とのつながりも強い。そんな中でどうやって差別化を図り、顧客を増やしていけばいいのか」という切実な質問をいただきました。

地方で開業を志す、あるいは開業したばかりの若手土地家屋調査士にとって、避けて通れない大きな壁があります。それは、地域に深く根を下ろしている大ベテラン調査士たちの存在です。私自身、開業当時はまったく同じ不安を抱えていたので、この「大ベテランの壁」がどれほど高く見えるかは痛いほど理解できます。


しかし、ここで視点を少し変えてみてください。

なぜ彼らは七十歳を過ぎても現役を続け、仕事が途切れないのでしょうか。理由はシンプルで、そこに確かな需要があり、そして地域との強い信頼関係があるからです。では、その強固なつながりは一朝一夕でできたものかといえば、もちろん違います。先輩方は長年にわたり地域の人々の役に立ち、様々な手続きや的確なアドバイスを積み重ねることで、信頼という名の絆を築いてこられたのです。

この「先輩たちの強み」を正しく理解することこそが、新人が差別化を考えるうえでの第一歩になります。


多くの新人が陥りがちな誤りは、先輩たちと同じ土俵で戦おうとすることです。登記手続きや測量業務という、誰もが提供できるコアな技術だけで勝負しようとすれば、実績と信頼を積み重ねてきたベテランに勝てるはずがありません。かといって価格を下げて安売りに走れば、自分の経営が立ち行かなくなるだけです。

私たちが考えるべき差別化とは、業務そのものの優劣ではなく、「お客様に提供できる新しい価値」の中にあります。

どれほどパワフルな大ベテランであっても、年齢を重ねれば体力的な衰えは避けられません。真夏の厳しい現場作業がきつくなるのは自然なことですし、それ以上に、目まぐるしく変わる新しい法律や制度、複雑化する最新の手続き、そして技術革新をゼロから学び直すことは、年齢を重ねるほど負担になります。まさにここに、若手が入るべき隙間、つまり大きなチャンスが隠されています。

時代は常に動いており、新しい法律や制度が導入されるたびに、不動産を取り巻く環境にはこれまでにない課題やニーズが生まれます。さすがのベテラン勢も、これらすべてに完璧に対応できるわけではありません。かつて先輩たちが若かった頃、時代に合わせて新しい技術や手続きを導入し地域を支えてきたように、今度は皆さんがそれを形にする番です。最新の法律知識や新しい技術、フットワークの軽さを活かした解決策をもって、現代の課題に向き合うのです。

差別化の本質とは、自分を大きく見せることではなく、「お客様にとって何が価値になるか」を徹底的に考え抜くことにあります。ベテランの先輩たちがカバーしきれなくなった現代的な課題を、あなたの新しい力で解決していく。その姿勢を貫くことで、大ベテランが多い地域であっても、あなたにしか頼めない確固たるポジションが必ず生まれます。


そしてもう一つ、非常に大切な提案があります。

地域のベテランの先生を「商売敵」と捉えず、業界の先輩として尊重することです。むしろ、先輩方と協力関係を築くことで、あなたの成長は大きく加速します。たとえば、先輩に対して「境界標の逆打ちだけでもお手伝いさせていただけませんか」といった形で、負担の大きい作業や新しい技術が必要な部分をフォローする提案をしてみるのです。もちろん、決して上から目線ではなく、あくまで丁寧に、謙虚に。

そのように一緒に現場を歩くことができれば、先輩が長年蓄積してきたノウハウを直接教えてくれる機会も生まれますし、地域の中で自然な形で世代交代が進む可能性もあります。敵対するよりも協力する方が、地域の住民にとっても、業界全体にとっても、そしてあなた自身にとっても最良の選択だと思います。


地方での差別化は、孤独な戦いではありません。

先輩を敵にせず、時代の変化を味方につけ、あなた自身の新しい価値を丁寧に積み重ねていってください。

応援しています。





2026年6月20日土曜日

「年齢を理由に補助者不採用…」と落ち込む方へ

先週末に開催した「土地家屋調査士事務所開業ガイダンス in 福岡」。

その事前アンケートで、参加者のYさんから切実なご質問をいただきました。

当日はYさんのご事情に合わせたアドバイスをしましたが、これは多くの受験生が直面する「共通の壁」でもあるため、ここでも一般論としてシェアしたいと思います。


【Yさんからのご質問】

「60〜70代まで土地家屋調査士として社会貢献したいと考えています。実務経験を得るために9社へ応募しましたが、年齢を理由に不採用が続きました。今後、どのように実務経験を積む道を探すべきでしょうか。」


年齢を理由に不採用が続くと、本当に心が折れそうになりますよね。そのお気持ち、痛いほど分かります。

ですが、まずお伝えしたいのは、「60代、70代まで社会貢献したい」というYさんの志は、何一つ間違っていないし、絶対に諦める必要はないということです。私たち土地家屋調査士には定年がありません。生涯現役でいられる、本当に素晴らしい資格です。


私は常々「実務経験を積むには補助者になるのが一番の近道」とお話ししています。しかし、現実には様々な事情で補助者になれない方がたくさんいます。

・Yさんのように、年齢を理由に採用が見送られてしまう方

・近くにそもそも募集している事務所がない方

・すでに他の資格(司法書士など)や本業があり、転職が難しい方

・ご家族の介護や子育てなどで、常勤の勤務ができない方


前提として、「補助者」とは学校の「入学」ではなく、あくまで事務所の「雇用」です。

事務所側もボランティアではないため、限られた予算の中で「今すぐ即戦力になるか」「長く働いてくれるか」をシビアに判断せざるを得ないのが本音です。募集のタイミングもあります。

ですから、不採用が続いたからといって「自分には能力がないんだ」と落ち込む必要は一切ありません。


そこで、私からの提案です。

「給料をもらって勉強する」という考え方を、一度リセットしてみてはどうでしょうか。

本来、ものを教えてもらうにはお金を払うべきなのです。

だから思い切って、「お金はいりません。無料でいいから手伝わせてください。その代わり、実務を勉強させてください!」とアプローチしてみるのです。

「無料の労働力」として飛び込んでくる熱意ある人を、土地家屋調査士事務所は頭ごなしに拒絶しないかもしれません。むしろ「そこまで言うなら、ちょっと現場に連れて行ってみるか」と、話がガラリと変わる可能性があります。

土地家屋調査士事務所側も「タダで手伝ってもらっている」という心理が働くため、いつもより丁寧に仕事を教えてくれるかもしれません。


失礼を承知で申し上げれば、Yさんのご年齢であれば、若い世代に比べて多少の蓄えや、今の本業での収入があるはずです。

一時的に「無給(もしくはそれに近い)」の期間を作ることは勇気がいりますが、それは未来の自分への「開業投資」だと割り切ってみてください。

そこで泥臭く、しっかりと本物の実力を身につければいいのです。

資格を取り、独立して、土地家屋調査士としてバリバリ稼いで回収すれば、何の問題もありません。


それでも無ければ鈴木修塾もお役に立つと思います。


道は一つではありません。

「雇ってもらう」以外の選択肢も視野に入れて、一歩を踏み出してみませんか? 

応援します。






2026年6月8日月曜日

参加者からのご質問を受けて:福岡ガイダンスの参加方法と事前連絡のお願い

 6月14日(日)に福岡で開催する「土地家屋調査士事務所開業及び経営ガイダンス」について、昨日、参加予定の方から以下のようなメールをいただきました。

「来週日曜日の福岡セミナー楽しみにしております。ぜひお聞きしたいことがありましたので、別添送付いたします。ご多用とは存じますが、一問でも構いませんので、当日取り上げてもらえますと助かります。」

添付されていた質問を拝見すると、これから開業される方が切実に感じているテーマばかりで、当日も多くの方に役立つ内容だと思いました。(参考までに以下に列挙します)

鈴木修塾であれば 2泊3日で深掘りしている内容ですが、今回のガイダンスは3時間ですので、すべてを詳細に扱うことは難しいと思います。 それでも、この方にとって「今まで考えていなかった視点」をお伝えできると思います。

一点だけ、運営上のお願いがあります。

今回メールをくださった方は、事前の参加申込みのメールが私に届いていない方でした。発信日付を確認したのですが、迷惑フォルダにも入っていません。それでも何故か今回の質問は届きました。過去にもこんなことがありましたので、その方の送信の問題ではなくて当方の何らかのメールの受信の問題だと思います。

参加申込みをいただいた方には翌日には必ず返信しておりますので、返信がなければ再度お問合せをお願い致します。

ガイダンスでは、参加者の皆さまに質問集も加えた資料をご用意するため、事前に人数や質問を把握しておく必要があります。

また、3時間を最大限有効に使うため、当日の集金や領収書発行の時間を省く目的で、事前振込をお願いしています。

より良い時間を提供するための準備ですので、どうかご理解いただければ幸いです。

今回の会場は、前回のご連絡後に、座席に余裕がある会場を押さえたので、

参加申込みは今からでも大丈夫ですから、必ず事前にご連絡ください。


2026年5月20日水曜日

一番もったいないのは“動けなかった3年間”ではありませんか

 6月14日(日)に福岡の博多駅東で開催する「土地家屋調査士事務所 開業及び経営ガイダンス in 福岡」に向けて、事前にこんなご相談をいただきました。

実は、これは毎年とても多いご相談のひとつです。


「私は別業種の会社員として働いています。

土地家屋調査士試験に長い年月をかけて合格し、思い切って3年前に登録しました。

土日だけでも知り合いの先生のところで仕事を学び、うまくやれそうだと確信できたら会社を辞めて、土地家屋調査士として人生をやり直そうと思っていました。

でも、現実は甘くありませんでした。

最初のうちは月1回ほど、地元の友人の事務所を手伝っていましたが、それも続きませんでした。

気づけば、実務書やネット記事を読むだけの日々。

『自分はいったい何をしているんだろう』と情けなくなります。

実務経験もなく、何もできません。

退会しようかとも思いましたが、ここまでの努力を思うと踏ん切りがつかず、悩んでいます。」


まず、この相談者さんに伝えたいこと

この方は決して怠けていたわけではありません。

「どうにか前に進みたい」という気持ちがあるからこそ、3年間も悩み続けているのです。

その葛藤は、私にも痛いほど分かります。


ただ、いくつか“つまずきポイント”があるのも事実です。


1. 土日だけの手伝いで一人前になれるか?

正直に言えば、かなり難しいです。

もちろん、土日に何を学ぶか、それを平日の夜にどれだけ補うかによって違いますが、週に数時間だけでは「測量のポールを持つ」程度で終わってしまいがちです。

それは、あなたの能力の問題ではなく、時間の使い方と戦略の立て方の問題です。


2. “うまくやれそうなら辞める”という前提の危うさ

相談文の中で一番気になったのはここです。

うまくやれそうなら会社を辞める

うまくやれなければ土地家屋調査士は辞める

でも、今はどちらも辞めていない。

つまり、どちらにも踏み切れないまま3年が過ぎてしまった。

これは「もったいない」という気持ちが強いからですよね。


・会社を辞めるのはもったいない

・調査士を辞めるのももったいない

・だから動けない


でも、本当にもったいないのは――

この3年間の“宙ぶらりんの時間”ではないでしょうか。


3. 人生は「いつかそのうち」では動かない

土地家屋調査士に限らず、どんな仕事も

「うまくいきそうになったら本気を出す」

というスタイルでは前に進みません。

本気を出した人にだけ、道が開けていきます。


ただし、会社を辞めるかどうかは慎重でいいと思います。

辞めていないということは、まだ戻る道も残っているということです。

それは悪いことではありません。

(測量会社などの業界が近い会社に勤めながら土地家屋調査士登録することには微妙な問題があることは過去のブログでお伝えしていますので別議論です)


では、どうすればいいのか?

このメールだけでは、あなたが本当に何を望んでいるのか、どちらの道が幸せなのかは分かりません。

だからこそ、6月のガイダンスで直接お会いした時に、あなたの気持ち、今の状況、ご家族の気持ち、これまでの努力、そしてこれからのあなたの人生について、じっくりお話を聞かせてください。

そのうえで、あなたにとって最善の方向性と具体的な行動プランを一緒に作りましょう。


その結果、あなたがどんな答えを出そうとも、私はその選択を全力で応援します。




2026年5月11日月曜日

土地家屋調査士事務所で”学ぶこと”と”学ぶもの”

6月に福岡で開催するガイダンスに参加予定のYさんとお電話でお話ししました。
ガイダンスでは皆さんの個別の質問を受け付けております。6月のガイダンスまで待てない質問があればそれも電話等でお答えしています。

その中で、ぜひ皆さんにも共有しておきたい、大切なアドバイスがありましたので、ここでお伝えします。

Yさんは現在50代後半で、他業種で働きながら土地家屋調査士試験に挑戦されています。

将来を見据え、”一日でも早く業界に飛び込み、実務に慣れたい”という強い思いから、事務所への転職を真剣に検討されていました。

私は普段から、「独立開業を目指すのであれば一度は事務所に勤めて実務を学ぶべきだ」と伝えています。

なぜなら、試験勉強と実務に必要な知識の範囲と深さの間には想像以上の乖離があり、試験に合格できる知識だけでは現場の業務に対応できないからです。


そう聞くと、多くの方が「では、少しでも早く事務所に入った方がいいのでは」と考えます。

しかし、私はこれを一律に勧めることはしません。

土地家屋調査士として成功するためには、”資格試験の合格”と”実務・経営能力”の両方が必要であり、どちらを先に身につけるべきかは、その人の状況や環境によって変わるからです。

もしあなたが20代で、この道に迷いなく飛び込む覚悟があるなら、早くから修行に出るのは大いに意味があります。

しかし、Yさんのように異業種で安定した立場にある方は、少し立ち止まって考える必要があります。

今のYさんにとって、最優先すべきことは、まず試験に合格することです。

どれほど実務能力を磨いても、資格がなければスタートラインにすら立てません。

そして、ここが最も重要な点ですが、補助者は職業という点です。学校ではありません。
土地家屋調査士事務所で補助者として学べるのはあくまで実務であって、受験勉強の内容ではありません。

異業種から飛び込み、慣れない補助者の仕事を覚えるだけでも大きな負荷がかかります。

そのストレスを抱えながら帰宅後に受験勉強を続けるのは、今の仕事を続けながら勉強時間を確保するよりも、はるかに難易度が高いと考えられます。

もちろん、これも人によると思います。新しい環境でモチベーションが大幅に上がって受験に臨むことができるという人もいるかもしれません。あくまでも一般論です。


私は、初期段階では”実務の習得と受験勉強は完全に切り離して挑戦した方が合理的だ”と思っています。

試験に受かるための知識は、実務の現場ではなく、受験予備校などで集中的に学ぶ方が圧倒的に効率的です。

だからこそ、Yさんには「今の環境で最大限に時間を捻出し、まずは今年、さっさと合格してください。実務を学ぶのは、それからで十分間に合います」とお伝えしました。

年齢を理由に採用を断られるのではないかという不安もよく耳にしますが、これについては以前のブログで書いた通り、考え方次第でどうにでもなります。どのような事務所を築きたいのかというビジョンを明確にし、その戦略に合致する場所で実務を学べばいいのです。

いつもお話ししているように「10年他人より遅く始めたら、その分長生きすれば良いだけ」ですから。


もし、自分に合う事務所が見つからない場合や、現在の仕事を辞める前に修行を始めたい場合は、「鈴木修塾」で学ぶという選択肢もあります。

塾では受講者一人ひとりに丁寧にヒアリングを行い、その人に合った事務所像と、そこへ到達するための努力の方向性を提示できます。


6月のガイダンスでYさんと直接お会いしお話を伺えば、さらに深い回答ができると思います。

それまでの間、どうか受験勉強を一歩でも前に進めてください。

あなたの挑戦を、私は全力で応援しています。








2026年4月26日日曜日

【福岡開催】土地家屋調査士・開業経営ガイダンスのご案内


土地家屋調査士事務所の開業と経営に関するガイダンスを、久しぶりに福岡で開催いたします。

私はこれまで長年にわたって、土地家屋調査士を目指す方々に向けたガイダンスを全国各地で開催してきました。

その中で常に大事にしてきたことは、何よりもまず受講者の人生がかかっていることへの意識と責任。それを第一に考え、その上で「分かりやすく丁寧に」この仕事の本質をお伝えすることを信条としてきました。

しかし、わずか3時間という限られた時間で、受講者の皆さんのここからの人生を左右するような事務所の開業や経営など、この仕事の最も大事な部分をしっかりと伝え切るのは、非常に困難であるのも事実でした。

また一方で、残念ながら、これまでの開催では、私の講義内容から、受講時に置かれているご自身の状況に見合った部分だけを切り取る形で解釈してしまい、そのことで満足して帰ってしまうという方も見受けられました。それは結果として、その方の将来のためにも、私の信念からいっても、本意ではない結果になる心配がありました。

そうした背景から、一度はガイダンスの開催を保留し、私の考えを深くそして確実に受け取っていただくための「合宿形式で少数の鈴木修塾」に集中しました。

合宿形式の塾は、朝から夜中までの密度の高い時間を通じて多くの気づきと理論をお伝えできると思っていますし、受講生からも毎回高い評価をいただいています。しかし、誰もが数日間の合宿に参加できるわけではありません。「塾のエッセンスだけでも学びたい」「今年のガイダンスは無いのか」という切実な声も、絶えず届いていました。

東北ブロック協議会では毎年、土地家屋調査士試験合格者向けのガイダンスを開催しており、講師の私に直接質問をいただく機会もあります。ですが、その他の地域の方々に仙台までお越しいただくには、時間も費用も大きな負担となります。

本来、プロフェッショナルとして適正な報酬を得るための考え方を学ぶのに、対価がかからないのはおかしな話かもしれません。しかし、私自身も開業当初は志こそ高かったものの、手元に資金がなく、飛行機などを使って遠方まで学びに行くことは容易ではありませんでした。

「あの頃の自分と同じように、熱意はあるがきっかけを掴めずにいる方々に、少しでも経営のヒントを伝えたい」

また、他業界の下請け的な立場に甘んじるのではなく、独立したからには一人の専門家として経営的にも立場的にも自立した地位を築いてほしい。そんな強い思いから、今回、久しぶりに福岡でのガイダンス開催を決めました。


開催概要

土地家屋調査士事務所 開業及び経営ガイダンス in 福岡

  • 日時:2026年6月14日(日曜日) 14:00 ~ 17:00

  • 場所:アーバンオフィス会議室 *4月30日追記

       福岡市博多区博多駅東2丁目5-1 アーバンネット博多ビル4F

  • 参加費:3,000円(お一人様)

  • 研修内容:過去のガイダンス内容をご参照ください。

  • 参加者:土地家屋調査士という資格に興味を持った方から、現役の土地家屋調査士で事務所の方向性を確認したい方まで、どなたでも。
    また家族の人生がかかっているということで、ご夫婦で受講される方も毎回いらっしゃいます。ご心配でしょうから、合格者の配偶者の方からのご質問も歓迎致します。

  • お申込み方法: 件名に「福岡ガイダンス参加希望」と明記し、本文に氏名・連絡先・具体的な質問があればその質問をご記入の上、以下のメールアドレスまでお送りください。

    • 土地家屋調査士 鈴木 修

    • Email:mucha@rr.iij4u.or.jp

  • お申込締切: 会場予約の都合上、5月15日までにお申し込みいただけると幸いです。


お申込みにあたって

参加人数の予測が難しいため、一定の期間で一度締め切り、その後に会場を確定させる予定です。そのため、上記締切日にかかわらずできるだけ早めにご連絡をお願い致します。

今回の福岡での反応も参考にさせていただきながら、今後の「ガイダンス」と「塾」という形のそれぞれのあり方及び方向性を私なりに探っていきたいと考えています。

また、福岡以外でもご要望があれば、全国各地へ伺い、その地域に合わせたガイダンスの開催も検討いたします。まずは、皆様の熱意をお聞かせください。


*2026年4月30日追記

以下の会議室を予約しました。

アーバンオフィス会議室

福岡市博多区博多駅東2丁目5-1 アーバンネット博多ビル4F



2026年3月28日土曜日

迷い続ける時間より、今日の2時間が未来を変える。

土地家屋調査士試験に合格した公務員のSさんから相談が来ました。


「令和3年度の土地家屋調査士試験に合格いたしました。

(略)現在、私は公務員として勤務しております。合格以来、「公務員としての安定」と「独立という挑戦」の間で、シーソーのように心が揺れ続けています。

(略)周囲の合格者が行政書士などのダブルライセンス取得や独立へと進む中、自分だけが足踏みしているように感じ、不甲斐なさを覚えることも少なくありません。

4月からは補助者として一歩踏み出したい気持ちがありながら、最後の一線で踏み切れない。

足りないのは自分の「覚悟」なのだと痛感しています。」


──お気持ちは痛いほどわかります。

同じ思いを抱えている合格者は本当に多いです。

公務員や会社員としての安定から“挑戦”という名の不安定な世界へ踏み出すことは、簡単な決断ではありません。

そして、周囲がダブルライセンスや独立へ進む姿を見れば、焦りも生まれるでしょう。

「自分には覚悟がない」と感じるのも自然なことです。


ただし、大前提としてお伝えしたいのは、土地家屋調査士という資格そのものは、業として見ても将来性があるということです。ダブルライセンスがなくても、十分に食べていけます。

(ダブルライセンスについて言いたいことはありますが、今回は論点が違うので割愛します。)


しかし、

資格としての将来性があることと“あなた自身の将来性”を保証することは別問題です。

ここを誤解している方が非常に多いです。

土地家屋調査士は、専門能力を発揮し、国民の役に立って初めて報酬をいただける仕事です。つまり、全員が必ず報酬を得られるわけではないということです。


思い出してください。

年功序列の世界に疑問を持ち、「自分の実力で生きていきたい」と思ったから、この資格を選んだのではありませんか。

であれば、やるべきことはひとつ。

力をつけること”です。


あなたは合格してから、何をしてきましたか。

周りがダブルライセンス取得や独立へ進む中、「足踏みしていた」と書いていますが──

本当に足踏みしていましたか。むしろ、止まっていたのではありませんか。


「覚悟がない」という言い方は、実は自分を守るための便利な言葉です。

やるべきことをやり、調べるべきことを調べ、未知の要素を潰しても、100%満足する答えなどありません。その段階で必要になるのが覚悟です。


そしてもう一つ。

あの土地家屋調査士試験の合格レベルでは、専門家としてやっていける専門性はまだありません。合格は“入門を認められた”というだけで、ここから努力を積み重ねる必要があります。


ところがあなたは、合格後に勉強をやめてしまった。

その結果、合格時の知識レベルすら維持できていない。

そして今、公務員を辞めるかどうかで家族を巻き込みながら、ただ悩んでいるだけになってしまっている。


今回はあえて強い言い方をしました。

あなたの人生だけでなく、隣にいるお子さんの人生もかかっているからです。

本気になってください。本気でなければ、私もアドバイスも応援もしようがありません。


まずは今晩、久しぶりに2時間勉強してみませんか。

その2時間を1週間続けてみてください。

1週間続いたら、もう一度私に連絡をください。

その時、あなたの感想を聞きたいです。


私はプロとして、開業して以来、毎日必ず勉強を続けています。

あなたが本気で動き出すなら、明日からどこに向かい、どう努力すべきか、最も効率の良い方法をお伝えします。


あなたに足りないのは「覚悟」ではありません。

具体的な行動です。


私の研修会や鈴木修塾でいつも伝えている言葉を紹介します。


成功の反対語は何でしょうか?

失敗ではありません。

失敗すれば反省し、分析し、次の成功に近づきます。


成功の反対語は──

何もしないこと”です。


Sさんが全力になるなら、私も全力で応援します。




2026年3月15日日曜日

「不動産会社に勤めたまま開業しても大丈夫ですか?」毎年寄せられる質問にお答えします。

 昨日、日本土地家屋調査士会連合会東北ブロック主催の「土地家屋調査士試験合格者のための開業ガイダンス」が開催され、今年も講師を担当させていただきました。

合格者ご自身とご家族の人生がかかっていますので、本音で真摯な質問をたくさんいただきました。今年も頼もしい仲間が増えそうだと、心から嬉しく思っています。

その中で、次のような質問がありました。同じ悩みを抱えている方も多いと思いますので、このブログでもコメントさせていただきます。


質問

「私は現在、ある不動産会社の社員として勤務しており、土地家屋調査士として個人事務所を開業する予定です。会社の了解は得ていますので、いわゆる副業という形になります。
土地家屋調査士として受ける業務は、
不動産売買仲介の受注時に所有者から不動産営業として直接受ける各種登記と、
勤務先の会社から土地家屋調査士として直接受ける自社物件の登記などの依頼です。

どうしても勤務先を通じた依頼が多くなるのですが、このような状況で土地家屋調査士業務を行う場合、注意すべき点があれば教えてください。」


回答

土地家屋調査士の資格は、個人の判断能力を認め、その個人に与えられた資格です。

したがって、土地家屋調査士の上司が無資格者であり、その判断に従わざるを得ない形態は、土地家屋調査士法に抵触する可能性が極めて高いと考えられます。

ご自身が不動産会社の社長で、かつ土地家屋調査士であれば問題ありませんが、社員である以上、社長の指示に従う立場になります。

この質問は毎年いただきますし、測量会社に勤めながら土地家屋調査士登録をするケースも同じ意味を持ちます。同様に、土地家屋調査士が司法書士に雇われることも認められていません。

原則論を申し上げましたが、実際には様々なケースがありますので、詳細は登録予定の土地家屋調査士会にご相談ください。


昨日はこの原則論を説明した上で、もう少し違う角度からもお話ししました。

不動産業は「情報産業」です。ある不動産会社の社員である以上、他の不動産業者からの仕事の受注はほぼ見込めません。

気持ちはよく分かりますが、そのままでは宅建業の給料に少しプラスになる程度で、土地家屋調査士として成功するのは難しいと思います。

むしろ、今の会社と良好な関係を保ちながら独立し、「外部の土地家屋調査士」としてその会社から仕事の紹介を受けるべきだと考えます。

不動産周辺の広範な知識を持つ土地家屋調査士は重宝されます。土地家屋調査士として研鑽を積めば、他の受注も十分に見込めます。

不安だと思いますが、ここまで来た以上、私は全力で応援します。

もう一度よく考えて、また相談してください。


何か大きなものを掴みたければ、今握っている手を開かなければなりません。





2026年1月24日土曜日

プロの門を叩く君たちへ――逆算で学ぶ

 土地家屋調査士試験の口述試験が1月22日に行われました。

受験された皆さん、本当にお疲れさまでした。

長い時間、机に向かい、悩み、踏ん張り続けてきたあなたの努力が、ようやく報われました。まずは胸を張ってください。あなたはここまで来たのです。


しかし――ここからが本番です。

これまでは「筆記で何点」「口述を突破」など、明確なゴールがありました。

努力すれば結果が返ってくる、分かりやすい世界でした。

でも、これからは違います。

土地家屋調査士は“資格”であると同時に“職業”です。

国が「やってよい」と認めてくれただけで、生活が保証されたわけではありません。


どうすれば専門家として食べていけるのか。

どうすれば世間に認められるのか。

ここからが、本当の意味でのスタートラインです。


「試験が終わったばかりなのに、また勉強か」と思うかもしれません。

でも、これからの学びは違います。

学べば学ぶほど、あなたの収入と信用に直結する“実務の学び”です。

もし“勉強”という言葉が重く感じるなら、“仕入れ”と考えてください。

プロとしての武器を揃える時間です。


私は、土地家屋調査士として独立し、事務所を確立するためには、次の3つの能力が欠かせないと考えています。

1.業務処理能力

2.業務受託能力

3.事務所経営能力

補助者経験のある方は、1の一部は身についているかもしれません。

しかし、事務所全体の業務を任されていた人は多くありません。


営業経験のある方は、2の一部を持っているかもしれません。

しかし、専門家の営業は一般の営業とはまったく違います。

弁護士が飛び込み営業をしていたら相談したいと思うでしょうか。

専門家には専門家の“信頼の積み上げ方”があります。

この違いを理解しないまま、他業界の下請けのような働き方をしてしまう方もいます。


経営経験のある方は、3の一部を持っているかもしれません。

しかし、現代の土地家屋調査士事務所の経営には独特のコツがあります。


そして、多くの方は、この3つすべてが不足した状態からのスタートです。

それは恥でも弱点でもありません。

それら不足部分をしっかりと受け容れた方は、すべてを謙虚に対応できるという強みを持っています。

むしろ、ここからは伸びしろしかないということです。


では、どうするか。

まずは”逆算”です。

自分はどんな土地家屋調査士になりたいのか。  

そのために、何が足りていないのか。  

目的から現状を逆算で考えて、これらを明確にするだけで、進むべき道が見えます。


そして私は、全国にいる“評判の良い土地家屋調査士事務所”の門を叩くことを強くおすすめします。

独立志向であることを正直に伝え、足りない能力を学ばせてほしいとお願いしてください。

ただ補助者として働いていれば自然と実力がつく、というものではありません。

「この力を身につけたい」という具体的な意識を持ち、自ら学びにいく姿勢がなければ、どれほど良い事務所に入っても独立は遠のきます。


安心してください。

これらは、謙虚に理解し、意識を持って積極的に学ぶ気さえあれば、必ず身につきます。

補助者を募集していない事務所も多いですが、熱意を持って相談すれば道が開けることもあります。


もし、どうしても補助者として働ける事務所が見つからない、仕事・家庭の事情で補助者として働くことが難しいなど、迷うばかりで前に進めない場合は遠慮なくご相談ください。

アドバイスできることがあるかもしれません。


あなたの未来は、あなた自信の手で切り開くことができます。

そして、その一歩を踏み出したあなたを、私は心から応援したいと思います。







2025年12月19日金曜日

Nさんからの年一の報告が嬉しい

全国各地に鈴木修塾の塾生がいます。さらに、ガイダンスや個別相談を通じて何度か指導させていただいた方々も含めると、相当数の土地家屋調査士の皆さんと関わってきました。

一度でも塾生として、あるいは何らかの形で関わった方には、その後の開業や経営、受託業務についての相談も受けながら、私は全力で応援しています。今日も、2人の塾生から業務に関する質問があり、それぞれにお答えしていました。

さて、その中の一人、四国で開業7年目になるNさんは、私のことを「師匠」と呼んでくださる方です。Nさんは毎年、売上データを報告してくれるのですが、これがとても嬉しいのです。

初年度の売上は38万円だったそうです。これはある意味当然のことで、資格試験に合格したからといって、すぐに仕事が爆発的に増えるわけではありません。そこで焦って目先の仕事に無理をすると、業界ではなかなか伸びません。ブレずに王道を歩めば、必ず生活に十分な売上はついてきます。それまでは、アルバイトでもして凌げば良いのです。

Nさんは元公務員ですが、開業後は副業禁止の制約もありません。

今回2025/12/19現在の報告によると、7年間の総売上は101,150,795円とのことでした。

ついに一億超えましたね。

昨年の報告では「実質4年で売上6千万円を超えた」とおっしゃっていたので、今年1年間の売上は約4千万円前後でしょうか。

この件については、昨年のブログ「公務員だったNさんの成功」でもご紹介しましたが、今年もとても良い流れになってきていますね。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 公務員だったNさんの成功

Nさんとは報告いただくたびに電話で話すのですが、売上が上がっても初心を忘れず、ブレない姿勢が本当に素晴らしいです。

「早く丁寧に仕事をすること」 

「信頼している会社以外には掛け売りをしない」

こうした基本姿勢を、初年度から一貫して守り続けているようです。
特に、忙しくなっても「早く丁寧に」を貫くのは、簡単なようでとても難しいことです。

今後も、私はNさんを全力で応援していきたいと思っています。

なお、Nさんからの報告には写真も添えられていました。個人情報を私の方で処理したうえで、ブログでもご紹介させていただきます。Nさんからは「先生の教え子に伝えていただいて、皆が頑張れるなら、この資料も使ってください」との許可もいただいています。この姿勢もまた、素晴らしいですね。

私以外の方が発信する具体的な数字には説得力がありますし、Nさんのような先輩の存在は、これからの後輩たちにとって大きな励みになると思います。

Nさん、本当にありがとうございます。














2025年2月12日水曜日

独立することはリスクで、会社員でいることはリスクが無いのでしょうか

鈴木修塾(第6期/開業・経営)が、先日、無事に終わりました。

受講後のアンケートに「気持ちの中でモヤモヤしていたものが整理され、具体的な課題になり、その解決方法が明確になったので、歩く方向がスッキリと理解できた」という回答がありました。

今まで勤め人だった人からすれば、「専門家として独立開業すること」は「何の保証もない世界に足を踏み入れる行動」ですから、とても不安に思うのは当然だと思います。

家族も背負っている立場で、ただやりたいだけで今の会社を辞めることは、とても無謀なことと考えて躊躇するのだと思います。

例えば給料が安いという不満はあっても、毎月一定額の収入が確実にあることは、とてもありがたいことだと思います。

その環境にいる方に対して、私は独立を煽ることはしません。

独立開業をすることは、経済的な側面だけでなく、生き方そのものの転機になるはずです。

その決断をするためには納得しなければなりません。

しかし、その納得が難しいのです。

100%安全なところを求めないと納得できないという人が多いです。

そこを求めてモヤモヤするのでしょう。

鈴木修塾(開業・経営)では、独立時と独立後の収入と支出のリスクをできるだけ低く、余程することを教えています。経験則だけでなく理論としてしっかり教えています。

事務所を潰す可能性を相当低くする方法を教えています。

ただし、リスクがゼロになるわけではありません。


しかし、会社員でいればリスクは無いのでしょうか。

勤務査定、不本意な転勤など納得できないことも多いでしょう。

まじめに働いていても会社そのものが潰れることもあるでしょう。

また、会社は存続しても社員は首ということもあるでしょう。

それらの結果は、役員や投資家が決めたことであり、会社員としてのあなたが判断したものではないでしょう。


独立開業することは、全部自分で判断して行動することです。

だからこそ、他人に人生を預けている会社員よりも、リスクは少ないという考え方もあると思います。

誤解されたくないので何度でも書きますが、私は決して独立を煽っているわけではありません。結論はどちらでも良いのです。自分の人生は自分で納得して動いて欲しいのです。

独立することについて、ステレオタイプでものを考える方が多いので、このブログを書きましたし、独立したいと考える方も、その独立開業する方法を昭和のステレオタイプで語る方が多いので、独立と経営のリスクを減らす方法としていろいろなやり方がありますよ、とお伝えしています。





2025年1月7日火曜日

試験合格後の専門書の読み方

鈴木修塾では、塾開催日のおおよそ1~2ヶ月前くらいから参加者全員とLINEグループを作って、事前の研修を行います。

1月31日から始まる鈴木修塾(土地家屋調査士事務所開業・経営)については、受講申込みの締切り前ですが、既に参加を申込みいただいた人たちについてはLINEグループによる研修も始めていますし、個別にも電話等で指導も始めています。


さて今回の塾の受講生Oさんと電話していて、「何から勉強したら良いか分からない」との相談がありましたので、現在Oさんが持っている書籍類の写真を送ってもらいました。

それらを見ると、あまりにも読書量が不足していることがわかりました。

それはOさんだけではありません。たいていの新人は読書量が圧倒的に不足しています。

そこで、彼にしたアドバイスの趣旨をここで紹介します。



資格試験が終わったばかりだから、不動産登記法や民法の書籍は受験本しか持っていないのでしょう。実はそれらは受験の本であって、法律全体を理解する本ではありません。

試験に出る部分をクローズアップしているので、法律の流れや考え方が偏ってしまう可能性があります。もちろんそれらの本は悪い本ではありません。目的が違うだけです。

それらの本は、受験本として優れているから皆さんも合格したのでしょうから、感謝して本棚にしまいましょう。

試験合格したから、Oさんは不動産登記法と民法はマスターしているつもりなのでしょうけれど、土地家屋調査士の資格試験の合格レベルだとすれば、それは実務に対応できる法律レベルではないのです。

しかもOさんが、もし受験後に勉強を休んでいたら、そのレベルすら怪しくなっていますよね。


もちろん大丈夫です。ここから鍛え始めれば良いだけです。これからが本番の勉強です。

塾で会うまでに、常に勉強する習慣に戻してもらいたいと考えています。

プロを目指すのなら、不動産登記法や民法は卒業ではなく、ここから深掘りしなければならないのです。

でも、専門書でも尖った部分の書籍も少し早いと思います。深掘りするためにも基本からしっかり学び直して欲しいです。基本がわからないのに難しい技を覚えようとすると、消化不良のまま悪い癖がつきますので。

塾では皆さんそれぞれとお話をして、皆さんそれぞれの背景や能力にあった本を推薦しています。Oさんともいろいろお話しして推薦したいと思います。


また、これから本を読むときは、暗記することを目的にしないようにしてください。

私達は、小学校から資格試験まで「試験問題に対する答えを出す」という勉強をしてきましたが、プロの現場では暗記は不要です。プロの現場では常に隣に六法がありますから。
読み方としては、書いてあることをひたすら暗記するのではなく、何故そう考えるのかを理解してください。

その法律全体では「何が幹で何が枝葉なのか」を理解するようにしてください。

試験問題は枝葉から出るので、それに慣れすぎている受験生は文字どおり枝葉末節な議論しかできなくなります。とにかく大きな法律の流れを把握するように勉強してください。



Oさんをはじめとする合格者の皆さんのプライドをけなすつもりは無いのですが、一度そのプライドを脇に置いていただければ、いろいろなことが見えてくると考えています。


勉強方法で何か困ったらご相談ください。応援しています。






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2025年の土地家屋調査士鈴木修塾の開催予定

「事務所開業・経営」

2025年1月31日(金)13:30~2月2日(日)14:00

開業するには以下の3つの能力が必要です。

・業務処理能力

・業務受託能力

・事務所経営能力

業務処理能力は「土地業務」「建物業務」で教えますが、「業務受託」と「事務所経営」についてはここで教えます。

受講申し込み締め切りは令和7年1月10日(金)としますが、既にLINEによるグループ学習と、電話による個人学習が始まりました。参加ご希望の方はお早めに参加ください。
 

「土地業務」

5月15日(木)13:30~18日(日)14:00

土地業務については「裁判に耐えうる業務処理」が必要です。
先輩に質問して根拠法も調べずに、それらを踏襲しているだけでは、裁判に巻き込まれても対応できないし、そもそもお客様も守れません。
それらの観点で根拠法からしっかり教えますが、本来「裁判に巻き込まれない業務処理」が大事です。そこは重点的に教えます。
既に参加者希望者が数名います。
早めに登録していただければ、5月の集中講義を待たずに、申し込みの時点から電話で何をすれば良いかなど指導を始めたいと思います。参加ご希望の方はお早めに参加ください。


「建物業務」

2025年6月12日(木)13:30~6月15日(日)14:00

建物は土地に比べて甘く見られることが多いですが、意外と事故も結構あります。
決まったハウスメーカーの建物だけを1000棟登記しても経験値は1でしかありません。
依頼者の調査はそれで良いのですか。その書類に責任を持てますか。

建物業務で差を付けるノウハウを教えます。

既に参加希望者が数名になりました。

早めに登録していただければ、6月の集中講義を待たずに、申し込みの時点から電話で何をすれば良いかなど指導を始めたいと思います。参加ご希望の方はお早めに参加ください。


2025年の後期は皆さんのリクエストを見ながら開催を決めさせていただきます。

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2024年9月22日日曜日

円満退職をすべきです

鈴木修塾やガイダンスで相談を受けることが多い内容のひとつが、「現在の仕事をやめるタイミングについて」です。

まぁ、その人のスキルであったり、職場環境であったりと、その質問に対する正解はけっして1つでは無いのですが、常にお伝えしているのは、どういうタイミングであれ、またどういう理由であれ、「退職するときは絶対に円満退職をすべきだ」ということです。

「絶対に」が難しい職場ならば「表面的に」でも努力すべきです。


皆さんが開業すると、どこから仕事が来るのでしょうか?

新人が、最初から潤沢な業務を受託するということは相当難しいことだと思います。

どんなに丁寧に開業の準備をしていても、やはり実践を踏まえた先輩たちとは実力差があります。

それを越えてまで新人に業務を依頼するという理由づけは、難しいと思います。


では、実際に他所から見て、業務処理に危なっかしいかもしれないと思われる新人に業務を紹介してくれる人は皆無でしょうか。

います。

それは、やはり友人知人親戚です。

その中でも一番可能性がある人たちは、現在の職場の仲間たちかもしれません。

今、あなたの仕事ぶりが周囲から認められていれば、周りの友人たちは、あなたが独立した後も、あなたを応援しようと思うでしょう。

そして、応援してくれるたくさんの仲間がいる土地家屋調査士を見て、新人でも育てたいと思う人も出てくるでしょう。


また、別の側面として、もしあなたが地域の土地家屋調査士事務所の補助者なら、なおさら今の職場を出る際は喧嘩別れしないで済むような配慮をした方が良いです。

土地家屋調査士業界はとても狭い業界でもあります。

今後、地域の先輩と会う機会は、総会や研修会などたくさんあります。


また近年はセカンドオピニオンのような業務、つまり他の土地家屋調査士の業務を再調査したいとか、境界立ち会い時に隣接土地所有者から立ち会いに同席を求められたりするような業務が増えてきました。

皆さん大人ですから、そんな場面でも意地悪されることはないでしょうが、お互いに気まずい思いはしないで済む方がいいです。


それにしても、今、目の前にいる人たちと、たとえそれが上辺だけの関係性だとしても、上手く付き合って、円満退職できる能力がないと、今後お客様から相談を受けて、信頼関係を築き、業務を受託するということも難しいかもしれません。

「どうせこの職場は辞めるから」ではなく、「立つ鳥跡を濁さず」を常に心にとめて頑張れば、きっと周りが応援してくれるでしょう。


ここを意識してみてください。応援しています。





2024年5月9日木曜日

8月16日から鈴木修塾(開業・経営)開催決定および募集開始

前回のブログで予告していた鈴木修塾(開業・経営)ですが、正式決定しました。

 土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 次期鈴木修塾(開業・経営)の開催について (fermatadiary.blogspot.com)

リクエストをいただいたので早期開催を前向きに検討していたのですが、このたび研修会場や私の予定などの調整が整いましたので、以下のとおりの内容で開催いたします。

参加申込みの方は以下の通りご連絡をお願いいたします。また、参加したいが現在日程調整中という段階の方は、仮登録でも結構ですから、同じようにご連絡をお待ちしています。

鈴木修塾では、常に参加希望者に事前アンケートをお願いしています。そのアンケートで参加者の皆さんの個人的な悩みや相談を把握して、それに沿った講義内容に調整していますので、早めに参加表明していただけると資料作成の都合上ありがたいのです。

よろしくお願いいたします。



【土地家屋調査士鈴木修塾(事務所開業・経営)】

①日程 令和6年8月16日(金)13時30分~8月18日(日)13時00分

②場所 講 義 エスポ-ルみやぎ(仙台市宮城野区)

③受講料 115,000円(税込)宿泊や飲食は別途

 ※宿泊場所は参加者の皆さんのご都合で自由ですが、②の合宿所は格安ですし、鈴木もここに宿泊して夜中まで皆さんと一緒にフリートークをするので、ここをお勧めします。

 ※参加者全員で作るLlNEグル-プによる事前研修と、研修終了後の個人業務の相談や質問にも対応しています。

④参加登録の方法

 受講ご希望の方は、以下にメ-ルでお願いします。

 鈴木修 宛  mucha@rr.iij4u.or.jp

件名は「鈴木修塾8月(事務所開業・経営)受講申込み」など、内容がわかる書き方でお願いします。

*お問い合わせなども遠慮なくメ-ルでお問い合わせください。

*形式や内容については、過去ブログをご覧ください。



《関連してお伝えしたいこと》

*鈴木がどんな話をするのかを知ってから塾への参加を考えてみたいという方は、以下の開業ガイダンスをお聞きいただいてからご判断していただくのもよろしいかと思います。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 6月30日に東京で「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」を開催します (fermatadiary.blogspot.com)

【土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 東京】

    日時:令和6年6月30日(日)

        講義・研修 16時から19時

        個別相談(希望者) ~19時30分

        (すべての質問に答えます)

    場所:LEC水道橋本校

    東京都千代田区神田三崎町2-2-15  Daiwa三崎町

    JR水道橋駅東口より徒歩3分。都営三田線水道橋駅より徒歩5分。

    都営新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅A4出口から徒歩8分。

    会費:3,000円


皆さん全員を全力で応援いたします。




2024年4月11日木曜日

公務員だったNさんの成功

 先日のガイダンスの案内にも書きましたが、土地家屋調査士の仕事には大きな可能性があります。

努力せずにぼやいている人の話だけを聴いて、それを土地家屋調査士全体として一般化してほしくないから、私は長年ガイダンスや鈴木修塾をやってきました。

私の話を上辺だけ聴いて理解したつもりにならずに、その根底に流れる大事な部分もぜひ自分の中にしっかりと落とし込んでもらえたらと思います。


一昨日に届いた私宛のメッセージを本人の了解を得て紹介します。

「土地家屋調査士には知名度がないから食えない」と、自分以外のせいにしている人たちに読んで欲しいと思います。

もちろん、全員がこのような成果がでるとは約束できません。ただし私の話を理解して、その方向に向かって努力してもらえば、十分に可能性があることを理解してください。


以下Nさんからのメッセージ


54歳の公務員だった私が先生に独立を相談させて頂き5年が経過しました。

独立初年度は38万の年収でしたが、先生の お教えに従って 早く 丁寧に 深く を何時も心掛けて仕事をしましたところ、気が付けば個人事務所で、実質4年で売り上げ6千万達成いたしまた。

丁寧なご指導 感謝申し上げます。


Nさんからのメッセージには売掛金一覧表の残高の部分の写真が付いていました。

嬉しくて、久しぶりに電話しました。元気そうでした。

「もっと早く話を聴いて、もっと早く独立したかった」と言ってました。

開業は、気が付いたときで十分でしょう。後は長生きすればよいだけです。

これからも、Nさんを応援します。




2024年4月8日月曜日

6月30日に東京で「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」を開催します

土地家屋調査士試験発表後に、何をすれば良いのか、このまま土地家屋調査士に進んでよいのか、右往左往している合格者を見て、土地家屋調査士を目指すことに二の足を踏む方々がいます。

私は「土地家屋調査士としてまじめに努力する気なら、控えめに言っても、絶対に生活に困らない収入は確保できます」ということを、いつも言っています。

それに不安を感じる人がいるとすれば、その不安は何の情報から来るものでしょうか。その情報は、まともに土地家屋調査士として生計を立てている方からの情報でしょうか。

プロとしての努力もせずに燻っている人が匿名で書いた「自分が成功できないことはこの資格が悪い」という趣旨のつぶやきを読んだら、誰でも躊躇すると思います。

王道の土地家屋調査士業務でしっかり生計を立てている人たちは日々とても忙しく、合格後の人達に教えることができないという現状もあります。

そんな状況ですので、受験生や合格者が、駆け込み寺のように私のところに相談に来ておりました。

これを何とかしなければならないと、20年以上前から個人でガイダンスを開いてきました。
土地家屋調査士に興味を持った方、目指して受験中の方、合格してから独立を目指す方、法人勤務から独立を目指す方、既に土地家屋調査士として独立している方 、本当に様々な方々から、長年相談を受けてきました。


独立開業についての私の考え方は以下のブログ記事をご覧ください。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 土地家屋調査士開業は、生き方の問題でもあります (fermatadiary.blogspot.com)


まったくの素人が専門家としてお金をいただける段階まで研鑽するのですから、それは当然相当の努力は必要です。

問題は努力をするつもりはあっても、どちらの方向にどれだけの努力をするかの目安が分からないのでしょうね。

もちろん、その人のバックボーンやライフスタイル、背負っている家族や環境など全部違いますので、必要な努力も全員違うはずです。それを私は、長年ガイダンスで個別に教えてきました。

土地家屋調査士の魅力と、本来の在り方と、それに至る努力の仕方を教えることは私のライフワークになっています。


さて、次のガイダンスですが、6月30日(日)に東京で開催いたします。

土地家屋調査士に興味のある方は一度聞いて見てください。

そしてその研修会場ですが、今年もLEC様のご厚意により、LEC水道橋本校の教室をお借りできることになりました。LEC様には教室をお借りするだけで、本ガイダンスの責任はすべて鈴木修個人のものとなります。


受講の申し込みについては、以下をお読みください。


「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 東京」

日時:令和6年6月30日(日)

        講義・研修 16時から19時

        個別相談(希望者) ~19時30分

        (すべての質問に答えます)

場所:LEC水道橋本校

    東京都千代田区神田三崎町2-2-15  Daiwa三崎町

    JR水道橋駅東口より徒歩3分。都営三田線水道橋駅より徒歩5分。

    都営新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅A4出口から徒歩8分。

会費:3,000円

(事前振込をお願いします。詳細は受講申込みに返信でお知らせします)

定員:50名(生講義のみ)

受講対象者: 土地家屋調査士資格に興味のある方、土地家屋調査士受験勉強中の方、土地家屋調査士試験合格者、土地家屋調査士会員、土地家屋調査士の話を聴きたいすべての方。

たとえば

・土地家屋調査士の先行きは大丈夫かなと心配している方 

・土地家屋調査士に自分の人生を賭けても良いのか迷っている方

・土地家屋調査士試験合格したけれど、開業する勇気がない方

・事務所や設備など、開業資金の計画が立たない方

・土地家屋調査士になったけれど仕事がなくてこの先どうすれば良いか悩んでいる方 

・法人に就職して、本当は独立するはずだったんだけどなぁと後悔している方 

・久しぶりに鈴木の話を聞きたいなと思った方 

その他:

*受講者の人生だけではなくその方のご家族の人生がかかっているので、ご一緒に聴いて戴くためにご家族同伴でも結構です。  

受講申込み方法 

以下のメールアドレスに「ガイダンス6月東京受講申込み」の件名を書いていただき、以下の内容を書いて申し込みください。

受講申し込み先のメールアドレス: mucha@rr.iij4u.or.jp 鈴木 修 宛

    ・氏名 フルネームでお願いいたします(必須)

    ・住所 都道府県名だけでも結構です(必須)

    ・メールアドレス 返信して良いメールアドレス(必須)

 ・現在の状況 以下のような状況を教えてください(必須)

    • 土地家屋調査士に興味を持った
    • 土地家屋調査士試験を勉強中
    • 合格したが開業していない
    • 合格後法人若しくは補助者で修行中
    • 土地家屋調査士開業中
    • その他
  • 質問等
    • 土地家屋調査士に関して感じている疑問や不安をお書きください(任意)。
    • ガイダンスまで待てない緊急の相談があるのなら、その旨と電話番号を書いてください。内容にもよりますが、できるだけ対応したいと思います。

追記 4月9日)






2024年3月7日木曜日

手当たり次第に書籍を読むのも効率が悪い 大阪ガイダンスの質問から

昨年12月10日に開催した大阪ガイダンス(土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin大阪) でも受けた質問です。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 12月10日「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 大阪」開催 (fermatadiary.blogspot.com)

Nさんの質問

「会の研修等には鋭意参加しており、相談出来うる先輩調査士もいなくはないですが、やはり自営業者として、単独調査士としてどうしても独学になりがちであり、スキルアップ、知識武装の必要性を痛感しております。

それぞれ得意、不得意分野もあり、課題は異なると思いますが、経験不足は案件こなしていってスキルアップしていくしかないでしょうか。

手当たり次第に書籍を読むのも効率が悪いと思料します。

お勧めの書籍、スキルアップ方法等ございましたらご指導のほどよろしくお願いします。」


この質問をいただいたNさんにはガイダンス会場で説明しましたが、このような趣旨の質問は、定期的によくいただきますので、再度私の考え方を説明したいと思います。


土地家屋調査士の周辺の環境は日々変化しています。法律もそれに伴う手続きも、また測量技術や業務処理に関するシステム環境なども、ものすごい勢いで変わっています。
それらを把握して、常にブラッシュアップし続けていかないと令和の時代の土地家屋調査士はできません。

Nさんのおっしゃる「案件をこなしていってスキルアップしていく」という方法は、ある程度仕方ない一面もあるとも言えますが、やはり結果的にお客様で練習することになりますので、プロとしては推奨できません。

Nさんは「専門家は常にスキルアップすべきである」ということを理解して自己研鑽をしようと考えていました。そこは大いに評価したいと思います。


さて、その勉強方法ですが、その方の現在のスキルとこれから身に付けたいスキル、そして、今なにを勉強しているのかを具体的に伺えば、なんらかの書籍やトレーニング方法を推薦できると思います。

ただし、揚げ足を取るようで申し訳ないのですが、Nさんの質問の中の「手当たり次第に書籍を読むのも効率が悪い」、この部分がとても気になります。

たくさんの本を読まずに、できれば1冊程度読むことで専門家としての知識を身に付けたいと思っていませんか。

私達はプロの専門家ですよ。

プロとして耐えうるレベルの専門知識がそんなに安直に身につくものでもありません。

新しいスキルを身に付けたければ、まずは「手当たり次第にその分野の本を読むこと」です。

手当たり次第とは言っても、結局本人が何らかの基準で本を選んでいるのです。無意識の選択であっても、それで良いと思います。
つまり、今のその人が読むべき本は、本人が大型書店等で何かしら心を動かされて手に取った本であり、まずはそれで良いと思うからです。その本を読めば、その人が読むべき次の本が自ずと分かるはずです。

そのようにして、次々と手当たり次第に読み込んできた上で、再度相談してください。

そのときは、今のあなたにとっての「効率の良い一冊」を推薦できると思います。


応援しています。












2024年2月23日金曜日

開業ガイダンスと鈴木修塾

 組織を離れて独立すること。

そこには安全な道が続いているわけではありません。

その道を進んでいった先には、なんらかのリスクをはらむ川が横たわっています。

そして、その川の上には叩いて渡ろうと思う石橋もかかっていません。


この川の流れの見方と川幅を狭くしてリスクを減らす考え方を教えているのが、私が全国各地で開催している「開業ガイダンス」です。


しかし、それでもあなたの前に横たわるリスクが完全に無くなるわけではありません。

どこかでは必ず、あなたが自らの力と覚悟で、今立っている川べりから「えいっ」とジャンプすることが求められます。

川をジャンプすることは、とても怖いものです。初めてならなおさら、当然です。


その川を「えいっ」と飛び越えるための具体的な方法と飛び越えるための筋力の鍛え方を、あなた個人の状況に合わせて教えているのが「鈴木修塾」です。


もちろん、人によってはいつまでも飛び越えられそうな川幅に見えてこないこともあるでしょう。また、どんなに鍛えても自分には飛び越えられないと躊躇することもあるでしょう。

大丈夫です。「鈴木修塾」は誰も置いていきません。

泳いで渡ろうと考える人には、上手な息つぎから始めて体力を維持しながら泳ぎ切る方法も教えましょう。

あるいは、人によっては舟で渡る方法も教えましょう。


川を渡りたくなったら、どうぞ遠慮せずにご相談ください。

皆さんを応援しています。





2024年1月17日水曜日

独立することに家族の反対があるので 大阪ガイダンスの質問から

昨年12月10日に大阪で開催した「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」で「独立することに家族の反対があるので、会社を退職して事務所を開業することに躊躇しています」という相談がありました。

この相談は、昔からとても多くいただきます。

実際に自分だけではなく家族全員の人生にも関わってくることなので、家族も簡単には賛成できないでしょう。

ただし、これはたいていの場合「本人の腹が決まっていない」からなのです。

自分の迷いを家族のせいにして、決断できない言い訳にしていることが大半です。

ガイダンスや塾に参加してこの問題を相談された人に対して、私は「それは家族に失礼な話でしょ」と言います。

「私はどうしても土地家屋調査士になりたい。そのために資格試験も頑張って合格した。これから一人前になるまで、数年間は経済的にも時間的にも苦労させると思う。そこをなんとか我慢してくれ。もちろん必死で頑張って、1年でも早く一人前になって、将来は必ず君たちに楽をさせるから。」

そして、あなたが考えた土地家屋調査士になるための具体的な今後の動きを丁寧に家族に説明しましょう。

家族に頭を下げて、確信を持ってここまで説明したら、おそらく理解されると思いますよ。

あなたは、これが言えますか。

家族のせいにしている人は、自分が迷っているからこれが言えないのです。


あなたが無職でない限り、間違いなく数年は収入が下がります。

なぜなら、あなたが今何歳であろうが、現在の年収がいくらであろうが、ここからは新しい世界の一年生ですから。

スタートしたばかりの人が、そんなに収入があるわけないでしょう。

でもここからは年功序列ではないのです。

あなたが本気で頑張れば、家族に早めに還元することは難しくないと思います。


ネットだけを見ていないで、例えばあなたが開業しようとしている地域で頑張っている土地家屋調査士に実際に会って、リアルな情報を得ましょう。そして自分に確信を持てるまで考えてみましょう。

このように私が言うと、あなたは「会うと言っても、土地家屋調査士を誰も知らないので...」と答えるのでしょうね。そんなことじゃ、土地家屋調査士になっても、何の打合せも営業もできませんよ。社会人として礼を尽くしてアポイントを取れば良いのです。初対面のあなたに時間を取って相手をしてくれる先輩は、他の業界よりは多いと思いますよ。

そして熟慮した上で土地家屋調査士になることを止めても、私はドロップアウトだなんて思いません。もやもやをきちんと断ち切っただけ、次の新しい目標に向かって早く動くことができます。

熟慮した上で土地家屋調査士を目指すことに決めたら、自分の言葉で家族に説明しましょう。

事務所を開業したら上司はいません。全部自分が決断しなければなりません。

その結果何が起こっても家族のせいにはできません。

だからこそ自分の決断に責任が持てるようにしましょう。


応援しています。




2024年1月10日水曜日

土地家屋調査士筆記試験合格おめでとうございます。

 本日1月10日は令和5年度土地家屋調査士試験筆記試験の合格発表日でした。

合格された方はおめでとうございます。受験勉強のご苦労が実りましたね。

今年の書式は自己採点が難しいものだったと思いますので、今日まで本当に心配だったでしょう。

これから口述試験がありますが、筆記試験合格が土地家屋調査士試験合格と限りなくイコールと考えて良いです。

今週だけは合格の余韻に浸っても良いでしょう。

そして週末からは次のステージに向かって段取りを始めてください。


いつも言っていますが、資格試験はプロテストのようなものです。

たとえば野球なら、プロテスト合格者は「プロ野球選手になれる」と言われただけで、「一生プロ野球選手として食べていける」と言われたわけではありません。

アマチュアとプロはレベルがまったく違います。

ここから更なる訓練のスタートです。

プロとしての実力を付けなければなりません。

プロテスト合格程度で浮かれてサインの練習なんかしていると、来年自由契約になります。

でも頑張れば、ルーキーでもスタメンに立てる世界でもあります。

実力の世界では年功序列は関係ありません。とても分かりやすくて気持ちの良い世界です。

そして、ここが皆さんが求めてきた世界ではないですか。

私はここが大好きです。

皆で頑張りましょう。


もしも困ったり、迷ったりしたら、ぜひ一度ご相談ください。

努力の方向性を間違えて伸び悩んでいる人たちをよく見かけます。

鈴木修塾では、努力すべき方向と、その人に合った具体的で効率の良い努力の方法を教えます。修行の期間は短縮できるでしょう。

現在募集中の塾は、2月2日から始まる2泊3日で行う「2月鈴木修塾(事務所開業・経営・運営)」です。詳細は2023年12月27日のブログをご覧ください。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 2月鈴木修塾(事務所開業・経営・運営)受講者正式募集開始 (fermatadiary.blogspot.com)

また、今回残念ながら合格点に満たなかった方の中で「もう土地家屋調査士の試験勉強を止める」と考えた方がいたら、止める前に一度だけ私のガイダンスを聞いてください。

10年間受験して合格できなかった方と半日お話をさせていただいて、翌年に合格させた実績があります。少しはお役に立てると思います。

今後のガイダンスの開催日程や開催場所は、決定次第このブログで随時お知らせしていきます。


今年も土地家屋調査士に関わる皆さん全員を応援します。