2010年4月3日土曜日

災害とクラウド

「クラウド・コンピューティング」
厳密な定義の仕方は難しいかもしれませんが、ネット上のサーバーにアクセスして、そこのデータやアプリを使う方法の総称です。
私はかなり昔から利用させてもらっています。

最初はジャストシステムのインターネット・ディスクからでした。
有料ですが、ネット上に自分のデータを保存できる仕組みです。
私は事務所でも自宅でも出張先でも仕事をするためにコンピュータを使っていたので、作成した文書等の同期が一番の課題でした。
コンピュータ本体や、HDやUSBメモリを持ち歩いた時期もありましたが、このネット上にデータを持てるとどこでもダウンロードできるので、手ぶらが多くなり大変便利になりました。

最近はアプリケーションもネット上で提供されるものも多く、メールもスケジュールもグーグルのものを使っています。GmailやGoogleカレンダー、Googleドキュメント、他社のものではEvernote、紙copi Net,Mind42等を使っています。
ブラウザさえあればどこでも最新のデータで仕事ができるようになってきました。
私コンピュータはWindowsとMacを使っているのですが、昔と違いこのクラウドのお陰で各々のアプリやデータ形式を気にせず動けるようになりました。もちろんiPhone等の携帯電話でもデータを利用できます。

最近のハードも、これらクラウドのお陰で、ネットに如何に繋げてブラウザを動かすかだけ考えていれば良くなったので、一般事務をする程度なら大袈裟なスペックが不要になりつつあります。
薄くて小さくて持ち歩きできそうな機器も多く出てきましたし、それでも十分になってきました。(また探偵の血が騒ぎ出します)
これらのクラウドは、様々なコンピュータのあり方や仕事の仕方を変えつつあります。

最近注目しているのは、災害対策としての役割です。
つまりデータがネット上にあるので、災害にあってコンピュータが壊れても、データは救われます。
昔、会員さんから聞いた話しですが、事務所が火事にあってコンピュータが使えなくなった。そのデータはバックアップしていたのだが、そのバックアップを同じ部屋に置いてあった。というものです。
ハードディスクのクラッシュには有効でしょうが、この災害には無力でした。
バックアップがクラウドにあれば、問題なかったでしょう。

でもグーグル等の企業をどこまで信用できるかが議論の分かれるところでしょうね。またはグーグルに届くまでのネットをどこまで信用できるかも考えなければなりません。
これは自分で判断してください。
私は、ほぼ問題ないと考えています。
グーグルという一会社を信用できない人は、マイクロソフトという一会社が作ったWindowsやOfficeを使うことも安心できないでしょう。

ちなみに私は、本当にネットに流失したら困るものは、最初からコンピュータに入れず紙に書いています。