2010年4月28日水曜日

ジェットストリーム

遠い地平線が消えて、 深々とした夜の闇に心を休める時、 遥か雲海の上を、音もなく流れ去る気流は、 たゆみない  宇宙の営みを告げています。 満点の星をいただく果てしない光の海を、 豊かに流れゆく風に  心を開けば、 煌く星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂の、 なんと饒舌なことでしょうか。 光と影の境に消えていったはるかな地平線も 瞼に浮かんでまいります。 これからのひと時。 日本航空が、あなたにお送りする 音楽の定期便。「ジェットストリーム」。 皆様の、夜間飛行のお供を致しますパイロットは、 わたくし、城達也です。

これ知ってます?
ミスターロンリーに乗せた城達也の名ナレーションを思い出せる人は同世代ですね。

ジェットストリーム・・・ジェット気流ですね。
その名前を付けたボールペンが三菱鉛筆から出ている油性ボールペンです。インクに工夫をし、すごく滑らかに書けるボールペンです。それでも特に高価な物ではありません。使っている人も多いでしょうし、3月28日のブログにも書きましたように、私もこの「ジェットストリーム」の多機能ペンを普段持ち歩きしています。実際書いてみると発色も良くストレスは無いですね。

摩擦係数が低いということは、筆圧も不要で万年筆タッチに近い書き心地になります。
長く物を書く場合、ボールペンでは指が痛くなるので万年筆が良いと言われ、司法試験の論文試験などは万年筆が多く使われているようです。

万年筆のように軽い筆圧で、その取扱が簡単なボールペンという存在は、結構支持されるはずです。ただし私個人的好みは、「軽い筆圧」で且つ「ある程度の重さがある」万年筆の方が書きやすいですが。

私は油性ボールペンよりも、むしろ水性やゲルインクを好んでいました。
水性やゲルインクは、軽い筆圧で書けるだけでなく、書き始めから安定してインクが出ること、そしてなんと言っても発色が良いのです。油性インクに比べたウィークポイントとしては、インクが減りやすい、よってコストが高い、インクが滲むことがあること等でしょうか。

最近の油性インクは、ボタオチや擦れもほぼ無いと言え、発色が良くなったのも気に入ってます。

私は、ジェットストリームから油性ボールペンの世界に戻ってきたのですが、同じコンセプトで「ぺんてる」から新製品が出ました。「ビクーニャ」です。
これも特殊インクの油性ボールペンですが、世界一の滑らかさを謳っています。確かに紙の上を、今まで経験のないほど滑るんですね。もちろん後発ですからジェットストリームより滑らかです。
慣れれば手放せなくなるかも知れませんが、慣れるかな?
今後、油性ボールペンの進化が面白そうですね。

欠点としては、軽くて滑りが良すぎるので、むしろ楷書で書きづらいことです。
最近の私の筆跡を見ると、いかにも紙の上を滑ったという文字で、後で自分でも読みにくいメモが多くなったと思うことです。
あっ、これはボールペンの問題じゃないか・・・。