「今頃ブログに書くなよ」って言われそうで、とっても書きにくいけれど、でも良かった。DVDは既に持っていたのですが、見ていなかったのです。
見てもブログに書く気がしない映画が多い中、見て良かったのだから今日書きます。
スズキは忙しそうなのに、いつ本を読んで、いつ映画を見て、いつ仕事をしているのかって聞かれる事が有ります。「いつ仕事をしているのか?」だけは、余計な質問ですが。仕事をしなければ生きていけません。
いつも書いているように、とにかく気になったら見る時間が無くてもDVDも本も買っておくのです。そして常に本も映画も複数身近に置いておき、時間のあるときにその時の気持にヒットしたものから見ていきます。
できるだけ予定しないテレビを惰性で見ることは無いようにしています。これが一番時間を無駄にするからです。
その中で、何故か「ドリームガールズ」はいつも後回しでした。
この基になったミュージカルも見ていないし、当然この物語のモデルであるシュープリームスはリアルタイムでは見ていないし。でも見たら、いやぁ良かった。
私、もともとミュージカルが好きです。舞台も見に行きます。あのドラマの途中で突然歌いだすあの展開が、そんなに違和感がなく受け入れてしまうのです。皆ミュージカルのあれが嫌だって言いますよね。私は学生のころオペラのオケをやっていたからかもしれません。
舞台は1962年のデトロイト、成功を夢見る三人女性ボーカルの成功への過程を、黒人の置かれた時代背景とメンバー同士の葛藤とをパラレルに描いています。
モータウンミュージックの時代、黒人音楽を白人世界にも広げたい思いと、本来のソウルを捨ててまでそれをやるのかという葛藤があり、黒人音楽の商業化の過程を垣間見られました。
本当にやりたい芸術性と薄っぺらな商業化との、どの世界にもある問題ですね。
ドリームガールズの中で、ソウルフルで歌がうまいエフィーよりも、ルックスが良くダンスミュージックに合うディーナをリードボーカルにコンバートしたエピソードを始めとして、その時代を割り切れず時代に捨てられていくエフィーと、時代にもてはやされていくディーナの対比として描かれていきます。
エフィー役のジェニファー・ハドソンが評判通り良かったです。印象はディーナ役のビヨンセを大きく上回っていました。
そんなの、皆3年前から知っているよって・・・。
ウンチクはどうでも、音楽は最高でした。
なんでこの映画を後回しにしていたのだろうか。
音楽を聴くだけでも何回か見るな、きっと。
ちなみにミュージカルとモータウンが駄目な方はお勧めしません。