2009年11月16日月曜日

ラッキーディ

今日は土地境界確認のための隣接者全員が集まって立会をしました。
隣接者と長年塀が越境している、していないで揉めていた事件です。

境界侵害は大抵誤解であることが多く、誤解には必ず原因があるのです。
どこにでも隣接者に必ず一人ぐらい悪人が住んでいる訳ではないはずです。
だって境界侵害なんてわざわざ判りやすい財産権の侵害をしても、その利益はほとんど無いですから。

今回の事件も、以前誤解を生じる原因があり、その誤解の為に長年隣接関係が良くなかったようでした。
依頼者の女性も誤解により長年心を痛めていたようです。
立会前に、その依頼者の誤解を解くだけでも充分の時間をかけてから、今日を迎えました。
誤解とはいえ長い間こじれていることは確かですので、隣接者にもそれなりの心構えをして説明に臨んだら、拍子抜けするくらい簡単に誤解が解け、綺麗に話しがまとまりました。


また別の隣地で、書証と物証が示す位置が異なっていて立会時にはその説明が難しそうで、なおかつ家に何度伺っても留守で、手紙も電話も連絡できないで困っていた隣接者がおりました。
その後、どうも「ここは、お年寄りのご夫婦の住まいで、ご夫婦は施設に行っているかもしれず、今は誰も住んでいない。身内はどこにいるか判らない。」との情報が入り、捜すのに時間がかかりそうだと思いながら、本日の立会を迎えました。

そうしたら、
たまたま道を歩いていて挨拶した方がその家の息子さんの住まいを知っていて、
そのお宅が現場から意外と近く、
急いでその息子さんのお宅にお伺いしたら、たまたま今日だけ休みで家にいたという息子さんにお会いできて、
今から20分後なら立ち会えると言っていただき、
この息子さんが事前に心配していたより理解が早く、
今年中に全部の立会が終わるかと思っていたのが、本日であっという間に終わってしまいました。

最近はこじれた仕事ばかり多いので、なんか拍子抜けするくらいスッキリ終わり、大変気分の良い日でした。

私たちの一番お役に立てたと思う本当に嬉しいことは、境界確認もそうですが、隣接どおしが仲良くなってくれることです。ここのお婆ちゃんとお隣の近所づきあいも少しずつ良くなっていくだろうな。

気分がよいので残業は止めて少し泳いで来ます。