小杉健治氏の「境界殺人」を再度読んでみました。
主人公は神奈川県土地家屋調査士会所属の女性土地家屋調査士西脇ゆう子。OLを辞め、病気の土地家屋調査士の父親の事務所を継いでいる5年めの調査士です。
この事件は、ゆう子が土地分筆登記の依頼を受けて調査を始めたら、依頼者の敷地と隣家との境界を巡る殺人事件が発生したというもの。この事件に違和感を感じたゆう子は事件に自然に関心を持ち、独自の調査を開始するというもの。
皆さんも「月刊土地家屋調査士」6月号でお読みになったと思いますが、 全国の土地家屋調査士会が制度制定60周年記念事業で、この小説をテレビドラマにしようという動きがあります。
この本は2000年に出版されたときに読んでおりますが、TVドラマになるかもしれないという眼でもう一度読み直しました。
作者が一生懸命取材したのがよく分かる部分が多い小説です。
神奈川会の土地家屋調査士さんが全面的に協力したと当時お聞きしていました。
土地家屋調査士を知らない方には説明的部分が多いので理解していただけるかも知れません。 私の知っている先輩調査士で、この本を何冊も買ってお客様に配った方がいました。
これも個人でできる広報ですね。
私も昔、義父に土地家屋調査士を知っていただくためにこの書籍をプレゼントしたら、「修君は、そんなに危険な仕事をしているのか」って。(^∇^)