筆界調査委員は法務局側の委員で、本来研究会なら法務局が主催すべきですが、土地家屋調査士としても筆界特定制度を考える上でどうしても必要な会議であると判断しましたので、今回企画しました。
主催は、10月10日に申し上げましたとおりその主たる目的を筆界特定制度にシフトした境界鑑定委員会が担当しました。
具体的には実際の事例研究を2件と、委員の皆様から事前に戴いたアンケート等の解析と、元筆界調査委員の高野さんの重要な体験が報告なされました。
事例は意見書だけではなく、「申請書+意見書+特定書」の3点セットになってはじめてトータルで理解できると思っています。ですから3点セットの事例にこだわったので、その事例を揃えるのに我妻委員長はじめ鑑定委員会の皆さんにはご苦労をおかけしました。
この事例研究をブラッシュアップして、来年は全会員さん対象の一般研修に持っていきたいと思っています。
筆界特定申請は、制度上土地家屋調査士なら誰でもできる業務です。でも少し訓練しないと申請をまとめるのは難しいでしょう。
今のところ一番土地家屋調査士らしい業務だと思うので、宮城会としても力を入れたいと思っています。
皆さんも是非注目して研究をしてください。
本会の予算との兼ね合いと各支部のご都合もあるでしょうが、できれば支部に伺ってする研修会も企画したいと考えています。
また、11月5日にも申し上げましたが、現在の筆界調査委員についてはまもなく任期が切れ、法務局が新たに委員の任命をする時期になります。
詳細な募集条件については、後日土地家屋調査士会からご連絡いたします。委員になる方は大変勉強になると思いますので、希望のある方は是非手を挙げていただきたいと思っています。