境界鑑定委員会は、発足当時は裁判所からの境界鑑定の依頼に応えられるスキルを会員が身に付けることを目的として、全国の調査士会で発足したものです。
各会で境界鑑定講座が開催され、宮城会でも以前各支部に伺って研修会を開催させていただきました。
その後、ご存知のように、司法制度改革の一環として、法務局に筆界特定制度が始まりました。
境界争いは、裁判の場から、筆界特定やADRの場に舞台を移そうとしています。
境界鑑定委員会は、それにともない筆界特定制度に対応することが、現在の主な役割になっています。
筆界特定制度において、土地家屋調査士は、法務局の筆界調査委員として活躍する場面と、国民の依頼を受けて筆界特定申請をする代理人として活躍する場面が期待されています。
民間型ADRの代理人になるには特別研修の考査に合格しなければなりませんが、筆界特定申請の代理人は会員全員ができることになっています。
筆界調査委員としても筆界特定申請代理人としても、日常業務の筆界確認作業をする土地家屋調査士としても、筆界確認するスキルは同じものです。まとめ方が違うだけです。
会員の皆さん全員が、是非取り組んでチャレンジしていただきたいと考えています。
今期の境界鑑定委員会は、我妻昭委員長を中心に精力的に活動を始めています。
今後事例研究などの実務に即した具体的研修を企画していきますので、会員の皆様も筆界特定制度に注目をしていてください。