2009年11月19日木曜日

ガラスペン

ガラスペンってご存知ですか?
ペン軸からペン先まで全てガラス製の美しいペンです。

昔はペン先がガラス製で軸は木製のものがよく使われていて、私の父も使っていたものを見ていました。
残念ながらボールペンの登場でほとんど使われなくなりました。
なにしろ付けペンですから、インク瓶が必要です。
外では使えません。

それにしても、美しいペンです。
繊細な筆の穂のような溝を刻んだペン先に美しい工芸品のような軸を見ていると飽きません。
写真は、日調連名誉会長西本孔昭先生から戴いたものです。

実際に使うと、金属製のペンとは異なり、360度あらゆる方向にペン先が走るので曲線の味わいが違います。一回インクを付けると金属製のペンと比べ物にならないほど長く書けます。
万年筆と違ってペン先を洗うのが一瞬で済むので、その度にインク色を変える楽しみもあります。

結局はたまに取り出して、美しく捻りの利いた穂先の溝を見て満足して、またしまうのですが。
いいんです。文具は持っているだけで嬉しいんです。