すると、「いいえ。なかなか土地の仕事が来なくて、まだ慣れません。」と答えられることがあります。
その方は、お客様で練習するつもりだったのでしょうか。
こんな甘ったれた業界があるでしょうか。
どんな業界だって、修行してできるようになって初めてお客様の前に立てるのではないでしょうか。
私は仕事が無いころ、毎日公園の測量をしていました。
仙台法務局の裏の公園です。あの公園は、昔はもう少し広かったのです。懐かしいな。
一応毎日少しずつ測量の課題を変えて練習しました。
「仕事が無いよ。測量できないよ。」なんて頭を抱えている暇があったら、外に出ましょう。
一つ仕事を経験したら、何通りかのシミュレーションができますね。
例えば、この添付書類が無かったらこの申請はどのような添付書類が考えられたか?
例えば、この所有権名義人が死んでいたら、どのような申請になるのか?
例えば、この古い測量図が無かったら筆界の確認はどのような段取りになったのか?
例えば、この基準点が使えなかったら、どのように対応するのか?
経験はいくらでも作れるのです。
漫然と待っているものではありません。