ペンクリニックをご存知ですか。
万年筆の調子が悪いときにペンの専門家が調整してくれるサービスです。
全国各地の大型文具店やデパートに期間限定の催し物として無料で開催されることが多いです。私も過去何回かお伺いして、調子を見てもらっています。
さて、私のお気に入り万年筆「ふでDEまんねん」ですが、ブログでも紹介したように、あたかも落としたように先が反り返っています。
この反りが、筆文字のような止め、払いなどができるのです。
文書をワープロで書いて、この万年筆でサインだけすることが多かったのです。
実際、ちょっと格好の良い文字が書けます。
その大切な万年筆を自分でメンテナンスしようと思ったときに、ペン先を落としてしまいました。「落としたようなペン先」が、「もう少し落としたようなペン先」になってしまいました。
「ちょっと復活は無理かな。」と残念に思っておりました。
他のペンでは換えられない機能なのに、「ふでDEまんねん」は今のセーラーであまり作っていないようですし。
今回セーラーのペンドクター川口明弘氏(有名です)のペンクリニックが名古屋の丸善で開催されると聞いたので、中部ブロック新人研修会の前に立寄り、駄目で元々と診て戴きました。
ペンクリニックは、どこでも万年筆愛好家が列を作って待っています。ちょっと時間が心配だったのですが、研修会に十分間に合うタイミングで診て戴けそうだったので、少し待ってお願いしました。
結論として、「ふでDEまんねん」の微妙な曲線には復活できませんでしたが、普通の太字の万年筆として立派に復活しました。もともと大方諦めていたので、この復活は嬉しく思いました。
「これで50年、60年は持つ。」とセーラーの川口先生からお墨付きを戴きました。
また大切にします。
皆さんも、机の中で固まっている万年筆が有りませんか。
ちょっとメンテナンスして、それでも駄目ならこのような「ペンクリニック」にお願いして復活させませんか。
このキーボード全盛の時代だからこそ、万年筆は味わいが有りますよ。