2010年12月13日月曜日

自分のポジション

オーケストラには多種多様な楽器があります。
私も以前のブログでも書いていますように昔楽器を吹いていました。中学生の頃はトランペットでした。高校生になってフレンチホルンに転向しました。
サッカーで言えばフォワードからミッドフィルダーに転向した感じでしょうか。
トランペットは常に目立つ主役です。ホルンは和音等で中盤を支えながら、たまにスルーパスやミドルシュートを打つ感じでしょうか。
もっと低い音には、ほとんど主役になる事がないけれど、音楽全体を支えるためには無くてはならないチューバやコントラバスが有ります。またリズムパートとしての打楽器が有ります。

ですから、自分でこれらの多彩な楽器の中から一つの楽器を選ぶ時には、その人の性格が強く反映されます。
自分でヴァイオリンを選ぶ人とチューバを選ぶ人が同じ性格とは思えません。
團伊玖磨の「パイプのけむり」で各楽器毎にそれを選ぶ人の特徴が書かれていたと記憶しています。確か「ホルンはハゲが多い」とか書いていたような。これは性格じゃないか。

もっとも、中学でブラスバンドに入ったら、その楽器が手薄だったからやらされたということも多いので、必ずしも自分で選んだ訳ではないこともありますが。

ミスマッチのポジションとは、技術よりも音楽嗜好や性格にもよると思っています。
しかし、自分で自分の特性が分からない事もあります。
フォワードからディフェンダーにコンバートされたり、その逆だったりして、未だ見ぬ自分の発見が有るかも知れません。

さて、私たち「土地家屋調査士」の社会におけるポジションは、どこでしょうか。
華々しいトランペットやヴァイオリンでしょうか、中盤を支えるホルンやチェロでしょうか、縁の下の力持ちチューバやコントラバスでしょうか、打楽器でしょうか。それとも不動産プロジェクトのコンダクターという道もありますか。

土地家屋調査士の業務の中で、ある業務では主役、ある業務では脇役を期待されているのかも知れません。最近のサッカー界で重宝されるユーティリティプレーヤーなのかも知れません。
また、最近の土地家屋調査士は、ADRや筆界特定などの新しい業務を通して、新しい自分を発見したのかも知れません。

10年後土地家屋調査士がどのポジションを与えられていても、ステージに立ち続けていたいものです。