2010年12月7日火曜日

地球外生命体

少し遅い記事ですが、

NASAが「地球外生命体の形跡に関する研究に影響を与える発見」について記者会見すると発表したのは先月。ネット上では大騒ぎでした。
「ついに人類は宇宙人の痕跡を発見したのか」
「いや、もう何か捕らえているはずだ」

私、当然にこの手の話には飛びつきます。
12月3日の午前4時にNASAの公式サイトで発表中継するとの情報を得ました。当然、私はその時刻に起きてネット中継を見るつもりでしたが、結局起きられませんでした。
60周年事業の講演会とオンラインと民法の研修会と2日続けての事業の間だったので、まあ起きなくて正解だったかも知れません。

内容は、ご存じの方も多かったでしょう。
リンが無くても生存できる細菌を発見したとのこと。
確かにDNAにリン酸が不要な生物を発見したのは大発見でしょう。しかも地球で見つけるなんてことは、予想できない事でしょう。私にも発見の凄さは分かります。
宇宙人は別にしても、リンが無くても代わりにヒ素を食うんですから、今まで考えていなかったような産業に応用できそうな気もしますよ。

でもねぇ。
NASAの予告付き記者会見でしょ。勝手に期待するでしょ。
そんな思わせぶりな発表なんだから。
「宇宙人のミイラ」か何かであって欲しかったですよ。

ところで、オバマ大統領は「ロズウェル事件」の真相を報されているのかな。

NASAの論文要旨
日本経済新聞より抜粋 2010/12/3 4:00
 米航空宇宙局(NASA)などの研究チームは、リンの代わりにヒ素を使って増殖できる細菌を米国の湖で発見した。研究には、NASA宇宙生物学研究所、米地質調査所、米アリゾナ州立大、米ローレンスリバモア国立研究所、米デュケイン大、スタンフォード放射光施設の研究者らが参加した。
生命を構成する重要な元素は、炭素、水素、窒素、酸素、硫黄、リンの6つ。核酸やたんぱく質、脂質など生体の大部分を作っている。
米カリフォルニア州にある塩水湖「モノ湖」から取ったプロテオバクテリアのハロモナス科の一種「GFAJ―1」は、リンの代わりにヒ素を使って生きる。ヒ素は細菌のDNA(デオキシリボ核酸)や、細菌が作るたんぱく質の分子内にも取り込まれていた。
生命を構成する基本元素がほかの元素で代替できるとの報告はこれまでにない。しかし今回、ヒ素がリンに替わり得る証拠を細菌で見つけた。基本元素の1つであるリンを別の元素で置き換えられる生命の発見は、進化学や地球化学において重要な意味を持つ。