2011年1月7日金曜日

今日の悔いを残して眠るべし

漂泊の歌人山崎方代は、大正3年に山梨県の貧しい農家の8人兄弟の末っ子として生まれました。27歳で戦争に招集されて右目を失明、戦地から帰って来てからも定職に就かず、住所不定で、生涯独身でした。
孤独で寂しさを隠さずに、しかし敗北感等は一切無く、ただただ歌を詠みました。

方代の歌は口語体で取っ付き易そうですが、その分直接響く重い歌が多いです。

年末の書籍整理をしようと思い、段ボール箱の中から30年ぶりで見つけました。
結局整理などできず、読んでしまいました。
私に大掃除はできません。

方代の歌にこのようなものがあります。
一生懸命に生きているときに読むと、味わいがあります。

今日は今日の悔いを残して眠るべし
眠れば明日があり闘いがある