2011年1月5日水曜日

歴史は眠らない 過ちを後世に伝えよ

NHK教育TVで「歴史は眠らない。過ちを後世に伝えよ。」という番組を見ました。全4回の番組の1回目です。

太平洋の渕に位置する島国である日本は、周期的に襲ってくる大地震から逃げられない宿命を背負っています。

あの阪神淡路大震災から早16年、岩手宮城内陸地震からでも既に2年半を経ています。宮城県沖大地震は100%起きると言われているのに、喉もと過ぎるとどうも忘れがちになっています。

阪神淡路大震災が起きた頃に生まれた子も既に高校生、記憶の風化は進んでいます。岩手宮城内陸地震は極めて局地的だったことも、現実感を持っている人間が多くない原因です。

番組では、
「古来、幾多の大地震に見舞われてきた日本。江戸時代、地震を恐れるだけでなく後世に語り伝え、教訓を残そうという動きが全国に広がった。そのきっかけとなったのが1854年の安政南海地震だ。津波の犠牲に遭った大阪の人々は石碑を建立し、地震の際には津波が来るから船には乗るなと教訓を刻んだ。津波の被害に遭った大阪の人々が後世へ震災の心得を伝えようとした姿を見つめ、教訓を残すことの意味を探る。」
と伝えていました。

この石碑を建立したことを聞いて「この人たちは偉いな。」と私は一瞬思いました。そう思っていると、その後すぐに「被災地責任」という言葉が出てきました。被災地の人々は、後世にこの教訓を残す「責任」があるのだというものです。
自分の被災を、後世に、日本に、世界に伝えることは自発的な「親切」などではなく、義務を意味する「責任」であると言っていました。
テキストも有ります

そうなんですね。
「責任」なのですね。

そう考えると、我々土地家屋調査士が後世に伝える責任を持つべき事柄は、かなり沢山有ると気がつきました。