2010年11月16日火曜日

奈良興福寺にて

毎年秋から春にかけて、研修会にお招き戴く機会が増えます。もちろん、私でお役に立てると言って戴けるのですから喜んでお伺いしています。
ありがたい事に今月は講師をさせて戴く機会が4回あります。実は明日も茨城会に伺います。
嬉しいのですが、さすがに自分の仕事との兼ね合いも有り、ここのところ観光は一切せずに真っ直ぐ帰っていました。

ただし、先日の奈良だけは次の日が休みだった事も有り、後泊して少し観光をしました。なかなか奈良に行く事が無かったので、キョロキョロと修学旅行のように歩きました。
やはり奈良は、圧倒される程の歴史が有りました。感動しました。
鹿が当たり前のように歩いているだけでも、凄く嬉しかったですね。

興福寺に行きました。五重塔も素晴らしかったし、丁度国宝特別公開期間だったので貴重な仏教芸術を心から堪能できました。
高校生の頃に何故か仏像などに興味を持ち、十二神将や八部衆などをスケッチをしていた事を何十年ぶりに思い出しました。
あの阿修羅をはじめ、昔写真を見ながら描いていた仏像が目の前にあるんですから、それは感激しました。

その感激している私の後ろを修学旅行の女子高生が通りました。
「わたし、左側やる。」「じゃあ、私は一番上の手ぇ。」
何言っているのかと思って見たら、何人か重なって阿修羅をやっているようでした。
「キミタチ、EXCILEじゃ無いんだから・・」オジさんは、つぶやいただけです。

「あれ、ネコミミじゃね?」
「あれは乾闥婆(けんだつば)。猫耳ではありません。八部衆の一人で、獅子の冠をかぶっているのです・・・」またオジさんはつぶやきました。