今日は暦の上では「立冬」です。
冬が始まるのですね。
確かにいつの間にか気温が低くなってきました。
近年の温暖化のせいか、冬を迎える実感がまだ湧きません。
今日も最低気温が10.3度でした。
また、今年は季節感を味わう間もなく、過ぎてきました。
3月11日のあの日は、寒い日でした。
余震でドアが開かなくならないように、寒いのに服を重ね着して、玄関でドアを開けながら夜を過ごしました。玄関でなかなか繋がらないネットで全国に無事であるという発信をしていたことを思い出します。
数日後、避難所を廻ったときも、雪が風に舞っていたことを覚えています。
とても寒い日が続きました。毛布にくるまっている避難した皆さんをとても気の毒に思いました。
これから被災地にも本当の冬が来ます。
避難所から仮設住宅に移り住んだ人々にも冬が来ます。
避難所から移ることができて良かったねという問題ではないのです。
仮設住宅は所詮仮設なのです。
自分の家を建てる資力と気力と体力が残っているのか。
住まいと稼ぎ頭の息子を同時に失った老人は、孤独をしみじみと感じる季節になります。
これから特に、心のふれあいの支援が必要です。
政治によるすべての雪を溶かす真夏のような大きな支援を望みながら、私は小さくても温かな春のような支援を継続したいと考えています。