2011年5月4日水曜日

サポーターの絆


 5月3日はベガルタ仙台vsアビスパ福岡の試合が有りました。
聖地ユアテックスタジアム仙台には、大きなレプリカユニフォームとその中に「がんばろう!宮城・東北」の文字が掲げられていました。

我がベガルタ仙台の選手も、前回の強豪浦和レッズとの戦いで、肉体的にも精神的にもギリギリの状態だったと思います。
あの緊張の連続の試合の中でやっと勝った後の試合は、得てしてコロッと負けることが有ります。今回はその緊張感をどこまで保てるかが一番の懸念でした。

福岡は今年J1に昇格したチームで、なかなか結果が出ていませんが、決して弱いチームではありません。過去の対戦成績もいい勝負でした。

しかし、選手は今回も頑張りました。

選手のコンディションは悪そうでしたが、楽に進めようと思っている者は一人もいませんでした。
気持ちが入っていると、一歩の歩幅が変わります。スピードも変わります。相手とのコンタクトの強さも変わります。

結果は皆さんご存知のように1-0で勝利し、「現在J1首位!」という結果になりました。

決勝点を挙げた赤嶺は前半で捻挫したにも関わらず、86分交代まで走り続けました。ゲームが止まるたびに痛そうに脚に触りながらも、78分の決勝点の時にはキーパーを超す大きなジャンプと勇気を見せてくれました。
彼を含むベガルタ仙台の選手全員は、最後まで精神力で肉体を抑え、戦う姿勢を見せてくれました。

さて、先日浦和のサポーターは3700人程来てくれましたが、今回の福岡のサポーターは70人程とのことでした。
今福岡との直行便が回復していないのです。来たくても来れないサポーターも多かったでしょう。

東北は今回の震災で、本当に多くのJリーグの選手にもサポーターにも支援していただきましたが、このような環境の中、今回の福岡のサポーターの皆さんも、自動車で1300kmを19時間かけて支援物資を持ってきてくださいました。

また、彼らは、選手入場の際には以下の横断幕を広げてくれました。

「日本はひとつ、共にがんばろう!」

本当にありがとうございます。心が籠った応援、本当にうれしいです。
同じサポーターとして、日本人として「絆」を感じます。