2011年5月23日月曜日

Accountability

組織の役員は、目標達成にむけて、 問題に当事者として 取り組み、解決策を見出し、 それを実行しようとする意識を持つことが、当然の義務であるとされています。

そして今の時代、一番重要な事は、それらを組織の構成員に対して、しっかりと説明する事です。質問に答えるだけでなく、質問されなくても、どう説明したら理解し易いかまで工夫して説明する事が重要であり、義務であると理解しています。

実際にいろいろな組織を考えてみましょう。
我々が所属する日本国とその総理、東京電力とその社長、その説明に納得できているでしょうか。おそらく説明責任を果たしていると評価している国民は皆無でしょう。
これには皆さん怒りすら感じることが有るでしょう。

宮城県土地家屋調査士会はこれをとても大切にしています。少なくても私の会長2年間は、機会を捉えて、説明をして来たつもりです。
このブログもそうですし、ホームページの内容も変えて来たつもりです。各支部への出前研修もその一環でした。また各支部総会へも代理出席はできるだけ避けて、日程が調整できる限り会長本人が出席し、会員への説明と議論の時間を作って来たつもりです。
今期もこの姿勢は変えません。
これは「組織の(トップの)説明責任」です。

よく「まだ決まって無い事を流すと、混乱するから流さない。」という話を聞きます。
日調連や調査士会でもよく聞いた台詞です。
私は、大抵の場合、これは間違っていると考えています。
「まだ決まっていないが、今このような傾向になっている。でも心配するな。この件については、このように対応している。1ヶ月程度したら、少し動きが有るはずだ。その時にはまた経過を説明する。」
このように、何故説明できないのか。
自分の保身か、説明する能力が無いのか、困ったものだと思います。

またその反面、私は「組織の構成員の責任」もあると考えています。
・説明が無ければ求める責任。
・説明が分かり難ければ、さらに質問する責任。
・説明内容が駄目であれば、役員を換える責任。
それもしないで文句を言っているなら、これも単なる甘えで、困ったものだと思います。

日本土地家屋調査士会連合会も、来月総会で、役員の選挙です。
候補者が、なぜ立候補したかの説明責任もあるでしょう。
我々も組織の構成員としての責任をしっかり果たす必要があります。