震災から2か月半、現地はまだまだ落ち着いていません。
5月27日に法務省と仙台法務局の担当者が、仙台市の荒浜地区の被災状況を現地視察されるのに、同行致しました。
以下に5月27日現在の写真を掲載します。
携帯電話のカメラで撮って、補正作業無しに載せたので、暗くて見づらい写真で失礼します。
現地は、道路上のがれきを撤去し、通行を確保し、次に倒壊してがれきになった建物、若しくは建物として利用不可能な建物を撤去する作業が続いていました。
がれきが続いています。
がれき等の産業廃棄物は、3月11日の一日だけで、宮城県が一年で処理する産業廃棄物の量の26年分が出たそうです。1年で仮置き場に移動させ、その後の2年程度で産廃処理したいと宮城県は言っていますが、全国の協力無しにはできない事でしょう。
基礎は残っていますが、建物がすべて流されました。街区は残っていますが、道路幅員が変わっているようです。
地図や筆界を考える基礎として「地殻の水平移動とする処理」だけで考えるのは大変危険だと実感しています。
ここの住民の皆さんは、おそらく2階まで海水が来るとは思っていなかったでしょう。
「がれきとして撤去してください」との意思表示のメッセージを玄関に貼っています。どのような思いでこのメッセージを書き、どのような思いでマイホームに貼ったのでしょうか。
写真中央の建物は建築中でした。この段階ですべて壊されました。
「引き渡し前だから工事業者の負担等だね」等の話をする事も不謹慎に思える程の、すべての関係者にとっての悲劇がここにあります。