2011年5月6日金曜日

連休とボランティア

世間はゴールデンウィークでした。

被災地はそれどころじゃない人も多いです。
そこで全国から大勢の人たちがボランティアとして働くために、この連休を利用して東北に来てくださっています。
ありがたいことです。
その中で「数日働いただけではほとんど問題解決にならない。」とおっしゃる方がいました。
その方は土嚢を運んだそうです。
一日、重い土嚢を一生懸命運んでも、海岸を何メートルも塞げないとのことでした。

そうです。
簡単に問題は解決できません。
時間はかかるのです。
でも少しでも進めてくださったのです。
それが有るから復興も有るのです。
心から感謝します。

ボランティアの皆さんに一番お願いしたいことは、土嚢を運びながら、しっかり冷静な目で被災地を見て欲しいことです。
現地で見た人じゃないと実感できない現実が有ったはずです。
それを全国の皆さんにお伝えして欲しいのです。
全国がこのような災害に遭わないという保障はありません。
この経験を全国に伝えて欲しいのです。

私も新たな目で被災地を見るために、少し動きました。
ボランティアというよりも土地家屋調査士として復興に何ができるかを再度確認するためです。私自身は被災者ではなく、支援者のつもりです。

東北の人間が誤解を恐れずに申し上げれば、今回の被災地は確かに東日本ですが、当事者は日本人全員だと思っています。
各々が各々のポジションで何ができるかを考えてみましょう。
宜しくお願い致します。