「強く生きる言葉」(イースト・プレス)
岡本太郎って、私はこの本を読むまで、あの「太陽の塔」の作者で「芸術は爆発だ!」で有名な芸術家である程度しか知りませんでした。
実際の岡本太郎は、若い頃パリで芸術活動をしていただけでなく、パリ大学で哲学・社会学・民俗学などを専攻していたんですね。
そこで、そのベースによる文筆活動も多数有ったようです。
不勉強でした。そこで本屋で発見した岡本太郎の本を3冊買いまして、この本はその中の1冊です。
この本は岡本太郎の言葉を集めたものです。
中から少し紹介します。
よく、あなたは才能があるから、岡本太郎だからやれるので、凡人にはむずかしいという人がいる。そんなことはウソだ。やろうとしないから、やれないんだ。
それだけのことだ。
いいかい、怖かったら怖いほど、逆にそこに飛び込むんだ。
やってごらん。
相手に伝わらなくてもいいんだと思って純粋さをつらぬけば、逆にその純粋さは伝わるんだよ。
挑戦は美であり、スタイルだ。
挑戦した上での不成功者と、挑戦を避けたままの不成功者とではまったく天地のへだたりがある。挑戦した不成功者には、再挑戦者としての新しい輝きが約束されるだろうが、挑戦を避けたままでオリてしまったやつには新しい人生などはない。
人生で本筋を通そうとすればするほど、どうしたって一般の常識とは対立するんだ。このときデリカシーをもって、その対立を逆に生かしていけば、お互いが生きてくるんだよ。
人生は、他人を負かすなんてケチくさい卑小なものじゃない。