2010年1月17日日曜日

阪神淡路大震災から15年

阪神淡路大震災から15年経ったんですね。
マグニチュード7.3、震度7、死者6434人、負傷者4万4千人以上と数字だけで見ても、とても恐ろしい地震でした。
当日の高速道路が倒れたニュースに慄然とした覚えが有ります。
その後淡路島の震災記念館に伺ったときにも、机上の筆界論など吹き飛んでしまう衝撃を覚えました。

町並みは復興しても、肉親を失ったご家族の深い悲しみは消えることは無いと思います。
多くの犠牲になった方々に心から哀悼の意を表します。

当時の行政も住民もボランティアもみんなで頑張りました。
また当時の兵庫会をはじめとした土地家屋調査士会の皆さんのご苦労も計り知れないものだったでしょう。
被災者の安否が落ち着いてからごく短期間で境界の問題を収め、登記のお手伝いをしたことは業界以外でも有名です。

あの震災で大きな犠牲を払って日本人が得た教訓が有ります。
「災害に普段から備えておくための準備」と「災害が有った場合の動き方」です。

これは国家・自治体・家族各々が各々のレベルで考えておかなければならない問題ですし、資格者団体としても考えておかなければならない問題でもあります。

各資格者団体は、あの震災後協議会を作って震災に備える会議を定期的に開催しています。
宮城でも2年前の岩手宮城内陸地震に遭った際に、土地家屋調査士会館に地震対策本部を設置し、対応を頑張りました。
それでもまた喉元を過ぎて対策が甘くなりがちです。
この機会に、調査士会としても個人としても、再度見直さなければならないと思います。

数年前に震災に関する講演を聴いたときに教わったことの一つ、「家も潰れ、電話も通じないときの家族の集合場所を決めておけ。」というものが有りました。
今日これだけでも、もう一度確認しておきましょう。

重ねて震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。