2010年2月17日水曜日

宮城会研修「独禁法&報酬」

本日(2月16日)は宮城県土地家屋調査士会の研修会でした。
テーマは「独禁法&報酬」です。
平成15年以降、デリケートな問題も含んでいる「報酬」をテーマに選んでみました。県内遠くから参加いただいた方はお疲れさまでした。また他会からもたくさん参加いただいて感謝しています。

第1部は斉藤睦男弁護士による「独禁法について」でした。斉藤先生は当会の顧問弁護士で、ADRセンターでも大変お世話になっている方です。教え方も上手な方で、以前新人研修でも宮城開催の際に講師をお願いした先生です。
今回も、私たちの資料をしっかり読みこなされた上でレジェメ等のご準備をして戴き、大変感謝しています。独禁法の中で土地家屋調査士に関連する部分を丁寧に解説いただきました。皆さんもよく理解できたと思います。

第2部は私が講師をさせていただきました。テーマは「土地家屋調査士の報酬を今一度考える」でした。
他の会では何度か講師をしておりましたが、自分の地元での講師はやはり嫌ですね。何か家族に家庭教師しているような・・。最初で最後にしたいです。

さて、本日一番お伝えしたかったことは、以下のことです。

土地家屋調査士の報酬を考えるのには、
土地家屋調査士制度がどこから来てどこに行くのかを考えて、
そのときの土地家屋調査士の業務はどんなものになるのかを考えて、
その業務をするには土地家屋調査士はどんな能力が必要となるのかを考えて、
その際の土地家屋調査士の事務所はどう運営されるべきなのかを考えて、
はじめて土地家屋調査士の報酬を考えることにたどり着くと思うのです。

ただ単に分筆登記がいくらか?っていう議論ではないですね。
細かいことでは原価計算(固定費と変動費)損益分岐点、お客様への報酬説明の仕方、大きな部分では土地家屋調査士業に関する理念が大切なんでしょうね。

『40万円で赤字というあなた、それならいくらから黒字か言えますか?』
『この町で一番安い歯医者を紹介して欲しいって聞いたこと有りますか?』

報酬や経営についての研究は業務部でも続けますので、成果がまとまったら、また研修の機会を作りたいと考えています。本日参加できなかった方も是非ご参加ください。