2010年8月13日金曜日

踊る大捜査線 THE MOVIE3

あの大ヒットシリーズ「踊る大捜査線」シリーズの最新作「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツラを解放せよ!」を見てきました。
私はかつてのテレビドラマから過去の映画化の2作、及びスピンオフ作品まで見てきました。このドラマの面白さは事件そのものよりも日常の小ネタであったり、筋に関係ないのでほとんど映らないのに、しっかり作り込まれた小道具達ですね。

これから見る方もいるでしょうから、あまり書くべきではないでしょうが、私個人は今回が一番駄作だったと思います。もちろん見て後悔している訳では有りませんが。

もともと評判の良いテレビドラマを映画化することは、私はあまり好きでは有りません。
テレビの規模で評判の良かったものは、金や人を掛けて映画化するよりも、スペシャルドラマでやるべきだと思っています。映画化する言い訳としてスケールを大きくすると世界観が変わってします事が有るからです。

本来映画は映画で企画して欲しいのです。
この評判の良いテレビドラマを映画化することで、確実なヒットを見込むのは、ちょっと反則だと考えてます。これは「のだめ」でも書きました。

今回の「踊る3」はもう一つ反則を重ねています。過去逮捕した犯罪者を全部出しています。これは過去の遺産で集客をしようとする目論みが見えます。
もちろん長年のファンに対するサービスと言う言い方は有るのでしょうが、その割にメインのストーリーが貧弱です。充分な時間があったと思うのにどうしたのでしょうか。
まだテレビドラマの方が頑張って書いていた様な気がします。

スタッフの立場は分かります。
日本映画史上最高売上を記録した映画の続編です。ヒットは義務づけられています。それで過去の資産にしがみつき、新たなチャレンジをやめてしまいました。残念です。

再度書きますが、詰まらなかったと後悔しているのではありません。何しろ過去の作品が好きで見に行ったのですから、過去の遺産を見せてくれるだけでもファンは楽しめます。
ただ、この手法で「4」は無理でしょうね。(でも見るだろうなぁ)

「何かを守るためには、防御だけでは無理で、リスクを冒してもチャレンジしなければならない。」と言うことは、我がベガルタ仙台でも、我が土地家屋調査士業界でも言える事だと再確認しました。