2010年8月25日水曜日

相撲部屋にiPadですか

相撲部屋にiPad (時事通信)8月23日20時18分配信

 日本相撲協会は23日、51ある相撲部屋などに多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」を配備すると発表した。理事会の内容などを各親方から力士、裏方まで周知徹底するためという。
賭博実態調査で、ファクス送信した回答用紙が一部の部屋に届かなかった例などがあり、放駒理事長(元大関魁傑)は「意思疎通がうまくいっていなかった。これからは情報を開示して共有する」と説明した。
協会内には、「アイパッド」にしたのは、パソコンを使わない親方や手が大きくて携帯電話のメール操作などが苦手な親方らが多いからだとの声もあるが、既に60台を購入。使い方を説明した上で順次配備するという。 


凄くツッコミどころ満載のニュースです。

組織の存亡に関わる賭博実態調査の回答をファックスでもらうこと自体がどうかと思いますし、その回答のファックスが届かないのは間違いなく別の理由でしょう。

「意思疎通がうまくいってないから情報を共有する」ことは、今更ながらですが良い事です。
しかし、だからと言って解決策がiPadですか。仮にファックスが悪いのであれば、ファックス機を改善すれば良い事です。
手が大きいは別にして、iPadは確かにパソコンより使い易いかもしれないけれど、パソコンと別に単独使用する場合は、印刷しにくいんですよね。
意思疎通は力士や裏方まで周知するとすれば、iPad60台では不足しているし、画面を回し読みするのでしょうか。間違いなくファックスの方が使い易いですけれどね。

「だって、組織のお金でiPad欲しかったんだもん。」って言っちゃう訳にはいかないしね。
「組織改革の工夫をしていますよ。」というパフォーマンスなら、もう少し別の方法も有るでしょうと思いますし。

相撲協会も公益法人改革の嵐に巻き込まれています。こんなパフォーマンスや不透明なことをやっているなら公益法人では残れないかも知れません。

私たちの業界も他山の石とすべきでしょう。

2月に貴乃花親方の相撲協会理事当選について書きましたが、私は大相撲が好きなのです。
本気で組織改革をして、昔のような国民全体が熱狂できる相撲界にして欲しいと願います。