一本のペンに複数の芯が入っているものです。
この系統では、昔から赤黒の2色ボールペンが有りました。
現在の多機能ペンと言われる流れは、ゼブラのシャーボから始まったと思います。「右に回すとシャープペン、左に回すとボールペン。」のコピーは一世を風靡しました。
私は昔からこの多機能ペンは、機能は認めるのですが、基本的に太くてデザインが悪く、持ちたいと思っていませんでした。
太い万年筆は好きなくせにね。
また、ペンの後ろに多色のノックがむき出しで付いているタイプも、どうも好きになれません。エレガントじゃないのです。
軸を廻すタイプの方が良いのですが、ノック式の方が一本で多数の芯を入れられるのも事実です。
それでも最近は、少しデザイン的にも持っても良いかなと思えるものが出て来ました。もっとも、見慣れただけかも知れませんが。
ステッドラーなどは一本のノックなのに、ノックする際の軸の角度で芯を変える構造です。以前からもあるメカニズムですが、スマートです。
最近、本当に各社多機能ペンを出していますね。文具屋さんに行って見てください。多機能ペン戦国時代とも言えるほど多種類出てます。
前述のシャーボも、シャーボXとしてチョイスできる展開に変化しています。
本当にいろいろな芯が選択できる時代です。芯が並んでいるのを見ているだけで綺麗ですよ。
シャーボXであれば、ペンにセットする芯を、色だけでなく、太さ、インクの種類(油性・ジェル)、シャープペン、PDA用入力ペンの芯も選べるのです。全部で38種類の中から選べます。残念ながらそんなに種類が有るのに、一本に入るボールペンは2本だけなのですが。
結局多機能ペンを選択するなら、一本で多くの芯を携帯できる方が良いので、私は最近はジェットストリームの多機能ペンに、最近出た4色の0.5mmのジェットストリームインクと0.5mmのシャープペンを合わせています。
私はもともと手帳を多色で書き込むものですから、何本かの色違いのペンを持ち歩く必要が有ります。そこで、例のペンケースを持ち歩いているのですが、ちょっとの外出程度ではこの多色インクを入れたペン一本でも足りるようになりました。
事務用品は機能的な方が良いのです。
でも私の中では、すべてのペンは事務用品ではなく文具なのです。美しいデザインの何本かのペンを持つことを面倒に感じ、デザインに妥協した多機能ペンを持って歩く自分に対して「堕落した。転んだ。」ようなどこか後ろめたい気持が有ります。