2015年7月14日火曜日

とにかく量をやりましょう

社会に出たばかりの新人達から見て、先輩達の無駄の無いスマートな業務処理の姿を見て、感心することもあると思います。また短時間で問題の本質を見抜き、同時並行に複数の業務をこなしている姿に憧れることもあると思います。
私自身がそうでした。

先輩の工夫は真似て良いでしょう。
長年の積み重ねから得た工夫は、無駄を省いて効率化された良く考えられたものでしょう。

しかし、業務の本質を見抜く部分はどうしても真似のできない部分です。
ここを形だけ真似ると大火傷します。

確かに見ただけで業務のポイントを把握するのが先輩です。
もしかしたら手の抜き方が上手いと思うかも知れませんね。
肩の力が抜けているということが手を抜いていると見えるなら、確かにそうかも知れません。
でも勘違いしないでください。
それでも注意深くやっているのです。

ポイントを把握すると言うことは、最初から勘で一つに絞っているのではなく、長い経験で培われた洞察力であらゆる可能性を瞬時に想定して、それら全てについてフィルターを通した結果、可能性が一つ残ったということなのです。

この部分は新人が外から見ても分からないでしょうね。
そこを生半可な経験でポイントを絞るのはとても危険です。
どこに落とし穴があるか分かりません。
お客様に迷惑をかけたらスマートどころではないのですから。

どうすれば良いか?
簡単なことです。

とにかく量をやりましょう。
何かが見えるまで。

いずれ必ず見えてきますから。

逆に何か見えるまで絶対に手を抜いてはいけません。

判断できなければ、すべての可能性を全部やってみれば良いだけです。
先輩だって頭の中ではすべての可能性をやっているんですから。

先輩が1時間で解決することを、一晩かかっても良いじゃ無いですか。
体力は新人の方があるのだから。