7月15日のガイダンスに参加される現在サラリーマンのOさんからの質問です。
「5人くらいの調査士の方とお会いして話しました。『ワークライフバランスは無くなるから覚悟したほうがいい…』と。本当にそうなのでしょうか??仕事だけの人生になるのでしょうか。上手にやりくりして、家族時間と両立している人はいらっしゃらないのでしょうか。人によって当然基準は様々なので一概には言えないと思いますが、今のご時世、それを聞いて、若い調査士は増えないと思います。生活できる収入と家族時間を両立する夢をみるのは甘いのでしょうか。」
土地家屋調査士 鈴木 修 ブログ: 「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 東京」について (fermatadiary.blogspot.com)
たまにある質問です。
土地家屋調査士は仕事だけの人生に見えるのでしょうか。
その5人の土地家屋調査士が、どのようなスタイルでどのような内容の仕事をしている方か分かりませんが、言い方や見方によればそう見えるのかも知れません。
では、土地家屋調査士は、Oさんのようなサラリーマンに比べて、まったく家族とのコミュニケーションも取れないくらい不自由なのでしょうか。
逆にサラリーマンはそんなに自由なのでしょうか。
土地家屋調査士は独立した個人業です。
休みも就業時間も、自分の采配で自由に決めれば良いのです。
木曜日に子供と遊ぶために、その分日曜日に働くことができます。
日中幼稚園に子供を迎えに行って、その子供が寝た夜に仕事をしても良いのです。
収入を減らして良いのなら何日でも休むことができます。
また逆に、今はお金が必要だと思ったら、休みでも夜中でも働くことで収入を上げることができます。
「ワーク」と「ライフ」を自分で決めて良いのです。
もうひとつの論点として、私達は勤め人ではないので、業務についてすべての責任を負います。それは結果についての責任であって、経過は考慮されません。
途中休んでいても納期に間に合えば評価されるし、一般的に「ブラック」と言われる程の徹夜を続けていても納期に間に合わなければまったく評価されません。
開業・独立しても、仕事ができないうちは、何をするにもいちいち調べなければならず、仕事も遅いので時間のコントロールが難しいということはあると思います。
でも、それはスキルアップで解決できると思います。
5人の先輩とはどの程度のキャリアなのか、その方たちに何をどのように聞いたのか分かりませんし、その5人の先輩がどんな文脈で答えたのか分かりませんが、その程度の理解で「今のご時世」とか「若い調査士」とか、一般論にしないで欲しいと思います。
不安な気持ちはわかります。
大丈夫です。
ガイダンスで私の話を是非聞いてください。
そして他の参加者の話も聞いてください。
私は皆さんに対して「是非、土地家屋調査士になって欲しい」なんて言いませんが、「今のご時世の若い人」が、たくさん「土地家屋調査士になりたい」と集まってきています。