2013年5月25日土曜日

情報知識学会



5月25日、情報知識学会の第21回年次大会に参加して来ました。
私の参加したセッションは、シンポジウム「東北大震災と地籍情報」です。
参加した本人ですが、とても面白く過ごすことができました。
発表は以下のとおりでした。

「土地家屋調査士と地籍情報」西本孔昭
「東北大震災復興に見る地籍情報の重要性」鈴木修
「地籍情報ビッグデータからの知識発見」大槻明
「地籍情報の構造化に向けて〜オントロジー工学およびLinked Open Dataによるアプローチからの一考〜」古崎晃司
「地籍情報関連の専門用語辞書構築」藤井十章
「沖縄の近代土地台帳・地籍図に見る「災害」の記憶と対策」
山元貴継

土地家屋調査士の世界で馴染みのある国際地籍シンポジウムや地籍問題研究会等とはまた違う組み合わせでセッションができたことが、私にとっても、とても興味深い構成だったと思います。

大災害を起因とする被災の問題は、複合的なものです。
ですから、産官学の他の組織や他の知見と連携しなければなりません。
縄張り意識の硬直した考え方では震災復興は有り得ません。
ジャンルを固定せずに、様々なジャンルの先生方と随時セッションをすべきだと考えておりました。

こういった議論の中では、土地家屋調査士をことさらにアピールしなくても、地籍を語る機会があれば自然に浮かび上がる存在であれば良いと思っています。
今後も機会のあるたびに、このような活動は続けたいと考えています。

風呂敷を広げ過ぎてはいけません。私たちが扱っている地籍情報は、地籍情報の全体像から考えても、ごく小さい分野です。
ただしその小さな分野の情報を提供できるのは私たち以外は有り得ないのです。

そこが今回の発表で浮かび上がれば良いと思っています。