常識人であれば、口述試験では落ちないはずです。
みなさんは間違いなく合格予定者です。
ただし勉強を止めてはいけません。
まだなにも解決していません。この試験はお稽古事の試験ではありません。プロの専門家の登竜門です。
みなさんは言わば就職試験に合格した程度、専門家として国民のみなさんの為に登記制度に携わるには、あの資格試験程度の勉強ではどうにもなりません。
お客様は分筆登記だけ建物表題登記だけで完結する仕事をお願いしているのではないのです。なぜ分筆するか。なぜ表題登記を依頼するか。その後の何らかの法律経済活動が有るからなのです。
添付書類や図面の書き方を知っているだけでは、まったくだめなのです。
不動産利活用の相談も受けるでしょう。建築相談も法律相談も税務相談も受けるでしょう。別に弁護士法違反や、税理士法違反などをしなさいと言っているのではないのです。みなさんに業務を依頼する地権者は結構勉強しているのです。その依頼者のレベルにも達していない人は、相談の価値がないと判断されてしまうはずです。
みなさんが受験で学んだのは登記手続きだけです。みなさんが補助者の時代に担当していたものも、大半は登記手続きの事務だけでしょう。
でも資格者としてお客様に会ったときには、もっと広範囲の質問を受けます。それに答えられないと、本来の土地家屋調査士の仕事にも結びつかないでしょう。この部分は皆さんが勤めていた事務所の土地家屋調査士が答えていたはずです。
これから勉強することはたくさんあります。
ですから勉強する癖は消さないでください。
この業界は実はとても単純です。勉強を重ねて説得力を持つと、つまらない営業をしなくても仕事は来ます。これは嘘ではありません。
勉強したくない人が、結果的に回り道の営業をしているのです。
おまえの言うことは分かった、でも開業資金と開業度胸が無いとおっしゃる方がいれば、遠慮なく宮城会に相談ください。
世間が言うほど開業資金はいらないと私は思っています。
そこは考え方でどうにでもなります。固定費はできる限り圧縮してください。詳細は説明します。
無理にだましてまで会員を増やす気はありませんから、ご安心ください。
よろしければ、ほとんど開業資金がなくて開業した宮城の新人も紹介しますよ。
もちろん、結果的に宮城会に入会しなくて良いですから、遠慮なく相談してください。
また昨年宮城で開催した合格者開業ガイダンスを、近々東北ブロック全体に広げて開催する予定です。
合格者には何らか連絡したいと思いますが、合格者全員に連絡できるか分かりませんので、このブログもたまに見てアンテナも張っていてください。