「いまこそ被災地に想いを!」という講演会が先週6月2日に盛岡で開催されました。
さわや書店の企画で連続講演会の最終回という位置づけです。
講演者は、以下のお二人です。
戸羽 太氏 (陸前高田市長)
西條剛央氏 (早稲田大学MBA専任講師、ふんばろう東日本支援プロジェクト代表)
左:戸羽氏 右:西條氏 |
戸羽氏は陸前高田市の市長であり、震災で奥様を失いながら、市の復興を目指すリーダーです。
西條氏は特にボランティア活動をしていた人ではなく、震災後なにができるか動きながら考えて、今回の震災で最大のボランティア組織をつくり、率いているリーダーです。
それぞれの立場のリーダー論としてもお聞きできる内容でした。
お二人の活動の一部を記録した図書を私のブログでも紹介しましたね。
2012年3月27日「被災地の本当の話をしよう」
2012年2月28日「ふんばろう東日本プロジェクト」
私はこの2時間の講演会のためだけに盛岡に行きました。そして、とても多くの示唆を戴きました。
冒頭の挨拶で、主催のさわや書店の社長の挨拶で印象的な言葉がありました。
震災の次に恐ろしいこと、それは 「忘却」。
忘却で、被災者を孤立させてはいけません。
実際にとても大切なことです。
今年の3月11日の大震災の一年後からは、原発を除いて、被災地に関する報道はほとんど無くなって来ました。
これは報道各社の問題だけでなく、全国の関心が無くなっていることが原因でしょう。
恐ろしいことに、「東北だけでなく、近年全国にも同様の大震災の可能性がある。」と報道された直後の全国の動揺していた人達も、最近は自分に関係ないように見えます。
自分と家族の生命がかかっていることに、なんでこんなに日本人は、脳天気でいるのでしょうか。
私自身被災後、自分の立場で発信を工夫してきたつもりですが、様々な迷いもありました。
しかし、今回の講演をお聞きして、自分なりに解決できた部分も有りますし、新たな課題を戴いた気もします。
とても一度のブログで紹介できる内容では無いので、何回かに分けて内容を紹介したいと考えています。
今日のブログで再度お願いしますが、上記の二冊の本は是非お読みください。
単なる被災地の東北地方を支援しましょうという本ではなく、それぞれの立場で非常時に何ができるかが、良く理解できます。