「6枚の壁新聞〜石巻日日新聞・東日本大震災後7日間の記録」
石巻日日新聞社編
石巻市を中心にした被災地と、そこで地域密着で頑張ってきた社員28人の小さな新聞社、石巻日日新聞の、東日本大震災の直後7日間の活動を描いた本です。
今年の3月に中村雅俊、戸田恵子らで、ドラマ化されたので、皆さんテレビでご覧になったかも知れません。
東日本大震災で、石巻市はその多くの部分を大津波によって破壊されました。恐ろしい大地震と大津波の濁流は、石巻日日新聞の社屋にも襲いかかりました。
社屋は水に浸かり、電気も途絶え、電話も通じず、新聞が出せるはずも無い状態です。
その中で、石巻日日新聞の近江弘一社長が言いました。
「わかることだけでいい!手書きでいこうや」
なんと、この未曾有の大震災の中、新聞社が壁新聞を手書きで作り、避難所など数カ所に張り出したのです。
社屋は水に浸かり、電気も途絶え、電話も通じず、新聞が出せるはずも無い状態です。
その中で、石巻日日新聞の近江弘一社長が言いました。
「わかることだけでいい!手書きでいこうや」
なんと、この未曾有の大震災の中、新聞社が壁新聞を手書きで作り、避難所など数カ所に張り出したのです。
記者達は、自分達の家族の安否を確認できないまま、取材を続けました。自分たちの取材も、まさに命が賭かる状況の中です。
また、数日連絡が取れなかった記者達も、被災しながらも自ら取材していたのです。
社屋に残って壁新聞を書く方も、1袋のインスタントラーメンを5人で分けて、そのような中で、自分たちの使命、新聞社の使命を胸に刻みながら、頑張りました。
家族も自宅も被災している中で、自分たちの使命を意識し、できることを精一杯やっている姿勢に感動し、共感しました。
被災地では正確な情報がとてもとても必要なのです。それが死活問題なのです。
被災地が欲しい情報は、全国で毎日のように放映された大津波の映像では無いのです。
被災地が欲しい情報は、全国で毎日のように放映された大津波の映像では無いのです。
毎日変わる被災者のニーズは、地元の新聞社の記者が一番分かるのです。被害情報、安否確認、物資供給、介護ボランティア、インフラ復旧等々。
そしてそれらの情報の中でも、前向きな情報がとても安心感も与えるものなのです。
石巻日日新聞の近江社長たちは、被災者が読んで暗くならないで希望を持てる記事を選びながら限られた紙面を埋めていきます。
この壁新聞の情報を見て、避難者の皆は救われたと思いますし、この被災の中で壁新聞を発行している新聞社の姿勢を見て、更に勇気をもらえたと思います。
この本も、機会があったら読んで欲しい本です。
そしてそれらの情報の中でも、前向きな情報がとても安心感も与えるものなのです。
石巻日日新聞の近江社長たちは、被災者が読んで暗くならないで希望を持てる記事を選びながら限られた紙面を埋めていきます。
この壁新聞の情報を見て、避難者の皆は救われたと思いますし、この被災の中で壁新聞を発行している新聞社の姿勢を見て、更に勇気をもらえたと思います。
この本も、機会があったら読んで欲しい本です。
またテレビドラマの録画が残っていたら見てください。
非常時で誰もが何もできないと思うときに、「自分たちの使命を考え、今自分たちのできることをやる」という決断は、できそうで、とても勇気のいる事です。