昨日は雨の中、宮城県土地家屋調査士会定時総会にご出席ありがとうございました。
お陰様ですべての議案についてご承認戴きました。
また一年、宮城県にお住まいの皆様のために、土地家屋調査士制度と会員のために、頑張って行きたいと思います。
一年間気持ちを忘れないためにも、ここで昨日のご挨拶を書かせていただきます。
会長挨拶
本日、宮城県土地家屋調査士会第62回定時総会を開催いたしましたところ、仙台法務局長浅井琢児様はじめ、日頃大変お世話になっております多数のご来賓をお迎えして開催することができました。
ご来賓の皆様には、日頃の業務に加えて、東日本大震災からの復興対策でもご多忙の中、ご臨席賜りましたことを、心から御礼申しあげます。本当にありがとうございました。
また会員の皆様も、震災後の様々な業務等でお忙しいところ、本総会にご参集されましたことに感謝申し上げます。
昨年3月11日の大震災から1年と2ヶ月経ちました。
昨年の総会は、本会場であるメルパルク仙台で開催予定でしたが、メルパルク仙台の建物の被災により、急遽別の会場で開催しました。会員の皆様にはご不自由をおかけしましたが、メルパルク仙台もすっかり復旧され、また総会会場としてお願いすることができました。
会員の皆様も被災された方、支援された方どちらにとっても大変な一年だったと思います。
宮城県内の土地建物については、少しずつ復興しています。仙台市内の繁華街だけ見ていると、震災があったかどうかも分からないかも知れません。しかし、まだ現位置復興なのか、高台移転なのか、その方針さえも定まらないところもあります。
最終的な復興は、これからも何年も続くことでしょう。
宮城の住民の方々も昨年の混乱から少しずつ落ち着いてきて、やっと不動産手続き等に眼が向くところまで来ました。私たちの専門性を発揮する場面も増えつつあると感じます。今こそ、普段お世話になっているこの宮城県民の皆様にお返しする必要があります。
更なる会員皆様のご協力をお願いいたします。
さて、東北は大震災で復興がテーマですが、日本や世界はそれを待っていてはくれません。
土地家屋調査士の周辺だけでなく、社会全体が骨組みから変わろうとしています。東日本大震災を経験して、日本の変化のスピードはより速くなったように思えます。
我々土地家屋調査士は、今後どう考えて、どうすればよいのでしょうか。
少なくても10年前や20年前と同じテリトリーを守ろうとしているようでは、日本の中で不要な資格となるでしょう。
国民の皆さんのために、アクティブに行動を続けなければなりません。そうしなければ、時代遅れの資格となり、消滅しても誰も気が付かれないかも知れません。
私たちが、やらなければならない分野があります。
私たちでないと、できないはずの分野があります。
また、「宮城会を今後10年社会の変化に問題なく対応できる組織に早急に変える。」と3年前に申し上げまして、会長に就任しました。
これらは、宮城会だけでできる問題ではないのですが、宮城会でもできることから始めたいと思います。
会員の皆様と、総会で様々な議論をしたいと願っていますし、その後の懇親会で楽しく歓談することも願っています。
本日の総会が、土地家屋調査士の未来に向かう「前向きな方向性」を議論する、意義ある総会になりますことを祈念致しまして、挨拶と致します。