2010年7月20日火曜日

支部再編についてどう考えますか?

先日の東北ブロックの弁論大会でも、支部の再編についてお二人の発表が有りました。
支部は不要であるか、または再編すべきだが必要であるか、または今のままで良いのか。

その背景としては、宮城でも同じ要因が有りますね。
法務局が統廃合され、いくつかの支部に登記所が無い状態が出てきました。
市町村も平成の大合併がなされ、行政界と支部の管轄とが異なってきたところもあります。
特定の登記所や行政との協議もこのままでは難しいですね。

また個人業務でも所属支部を越えて業務を受託する時代です。
交通網が整備され移動時間は短くなり、情報はネットなどで世界中同時に得られる時代です。支部の独自性はほとんど無くなってきました。

土地家屋調査士会の組織的にも、支部を経由する通知がほとんど無くなっています。
昔は会費の徴収のお手伝いを支部にお願いした時期もあるようですし、用紙の頒布に支部長にお願いしていた時代もありました。今はほとんどその役目も有りません。

支部会員の減少が見られるところでは、数少ない会員から支部役員の選出が困難であったり、その予算規模で支部行事が困難であったりしているようです。支部交付金や総会開催費用などの資金面を考えると、いくつかの支部を併せた方が良い場面も多いと思います。
所属支部によって得られるサービスが異なるのは、会員として不公平という考え方も有るでしょう。

他では、もう既にいくつかの支部の統合がなされた土地家屋調査士会も有ります。

私個人的には支部撤廃は考えておりません。でも、いくつかの支部は再編をしたほうが良いのではないかと考えておりました。宮城の場合は特に支部間のバランスが悪すぎます。もちろん支部の自治権を侵すつもりはありません。もし支部が自ら考えて必要なら、土地家屋調査士会でもお世話しますと言った内容です。

ただしその一方、今回気仙沼支部石巻支部に出前研修でお伺いして、支部の雰囲気というか、支部独自の良さも肌で感じています。昔は支部で旅行もしていましたよね。支部が大きくなると帰属意識が薄くなります。大きくなるとつまらないかも知れませんね。

何が皆さんの為になるか、一度皆で考えてみませんか。