2010年1月15日金曜日

地籍シンポジウム

本日は会長会議の前日集合で「地籍シンポジウム」に参加しました。副題が「市民社会における安心・安全と地図・地籍・登記の役割」です。日調連は、秋に「(仮称)地籍制度研究会」を立ち上げる予定で、今回はそのプレシンポジウムの位置づけだったようです。

さて、土地家屋調査士が「測量屋さん」と呼ばれたりすることがあります。その場合、会員一人一人が、そのように呼んだ方に、資格を説明しなければなりません。測量士より上だ下だという問題ではなく、測量士とは明確に役割が違うことを説明しなければならないのです。広報活動は大きなイベントを開催することも大事ですが、一人一人が広報員だという意識を持つことも大変重要だと思います。

その説明する際に、地籍の専門家である位置づけから説明するとわかり易いし、その為にも地籍に関する研究会(おそらく将来は地籍学会)を土地家屋調査士会が持つのは大事な視点であると思います。


今日のシンポジウムも多種多様な分野から地籍を語ってもらいました。以下がその参加者です。

前田武志 民主党常任幹事会議長 「市民生活と地図・地籍」
坂本 勇 元吉備国際大学教授・JICA専門家 「インドネシア・アチェ州からの報告」
鎌田 薫 早稲田大学大学院学院教授
前田幸保 法務省民事局民事二課補佐官
安藤曉史 国土交通省と地・水資源局国土調査課課長補佐
坂本 勇 元吉備国際大学教授、JICA専門家
宮崎清博 全国測量設計業協会連合会業務部長
上條勝也 国土建設学院理事長
小林庄次 日調連ADRセンター委員長

ただ残念なのは、これだけのメンバーをお招きしたので、皆さんの顔を立てようと個人の発表に時間を割きすぎて、時間切れでディスカッションにならなくなりました。
様々な立場で議論するところを見たかったので、大変残念でした。
調査士と法務省と国交省との三者で、地籍調査と地図を語り合っただけでも、かなり成功すると思うのですけどね。

もっとも今回だけでなく、パネルディスカッションで成功した例を見たことがないけどね。
今回の発表で面白かったものは、後日何らかの形でご紹介します。