2010年1月8日金曜日

文具としての測量野帳


さて、測量野帳です。
左がいつも見慣れたものですね。

実はこの野帳、測量に関係ない方々にも、文具として売れているって知っていました?
大きめの文具店では置いてあります。
私の山歩きの好きな友人も密かに持っていました。
私から見たら「何故持っているの?」だったんですが、本人にとっては密かでも何でもないのですが。

いつも見慣れて当たり前に使っていると気がつかないかも知れませんが、実はこれは野外で使うノートとして本当によく考えられているノートです。野帳はフィールドノートの直訳だから当たり前か。

外でメモすることを考えたときに、ノートに求められる必要な機能は何でしょうか?
  1. 片手で持ちやすいサイズであること
  2. ポケットに入ること
  3. 表紙が堅くて下敷き無しで立ったまま書けること
  4. 多少の雨にも強い丈夫な用紙であること
  5. 裏写りしにくい用紙であること
1.に関して、手のひらの大きさに安定して入る大きさで、書き込める面積を確保するためには当然縦長になるのでしょうね。そう言う意味でも測量野帳は理想的です。

2.に関して、測量野帳は入ります。これも書き込み面積を確保しながらの縦長のスタイルですから、若干大きめのポケットを選びますが、入ります。機能を考えると絶妙な大きさだと思います。
そういえば、私は以前、野帳の背に近い上部にパンチで穴を空け、鉛筆と一緒にひもを通して首から下げ、頻繁なポケットからの出し入れを一部省略したことも有りました。ひもを引くとノートは開かない仕組みです。場面によってはかえって測量の邪魔になることも有りますので、邪道ですが。

3.に関して、外でメモするときの最大の条件ですね。あの高級ノートのモレスキンも、堅い表紙が人気の要因の一つだと思います。
モレスキンについても、いずれブログで書きますね。

4.に関して、測量野帳は多少の雨にも強いというところも充分合格ですね。筆記用具は選びますが。最近では完全な防水ノートが出ています。お風呂でメモができるとか、お風呂に浮くとかいうノートです。そこまで行くと紙面がつるつるして書き味が悪いのです。もっとも、お風呂でインスピレーションが湧くとか言う人以外は、そんなノートを持ち込まず、ゆっくり湯船に浸かることをお勧めしますけどね。
コストから言っても測量野帳の用紙は絶妙のチョイスだと思います。
お風呂文具もまたこのブログで紹介しましょうか。誰の役にも立たないかも・・・。

5.に関しては、屋外で万年筆のようなインクの乾きを待たなければならない筆記具は使いにくいですね。やはり書き込むのは筆圧が強くなりがちの鉛筆やボールペン等になります。3.の下敷き無しにも関わってくるのですが、測量野帳の用紙は裏写りし難くくて良いですね。

写真右のノートはコクヨの「Field Notebook」です。
表紙がおしゃれで、3色展開です。
中は方眼罫線ですので、本当に測量と関係ないユーザーに売れています。
でも測量野帳の方が安いのでお勧めですが。

ちなみに屋外で使うこれらのノートへの筆記具のベストチョイスは、やはり鉛筆芯だと思います。