2023年2月3日金曜日

修業先としての土地家屋調査士事務所就職の考え方

 1月の塾に参加いただいたお二人の修業先を探しておりました。

理想的な修業先を探すことはとても難しいのですが、私の友人の土地家屋調査士の皆さんにご協力をいただいて、暫定的ですが行き先が決まりそうです。

この件で皆さんにお伝えしたいことがあります。

修業先を探すことは終身の職場を探すことではないのですから、まずは動き出すことです。100点満点を探すばかりで動かなければ、いつまでたっても0点のままですから。

かと言って、毎月募集している事務所に行くのは微妙かもしれません。何かあると思った方が良いと思います。修行にはならないかも知れません。そういう事務所に行くのなら、そのあたりが何故かを確認された方が良いでしょう。


さて、私の塾で補助者修業先の話をしたところ、塾生の中には「月給は最低30万円欲しい」と言った方もいました。気持ちは良く分かります。今の給料と比べているのでしょう。

でも雇う方から言ったら、業界について何もできない今の皆さんに市場価値はありません。

そして、その割に「この事務所は仕事を教えない」と愚痴を言って、そしてやっと修行先の事務所に貢献できそうな実力が付いたら「独立します」と退職するのでしょう。

試験合格者として法人に勤務しようとしても同じです。その法人にはあなた以外にも資格者はいるのですから。

これで雇う側のメリットがありますか?

だからあなたを雇うところが少ないのです。

あなたの年齢や性別の問題ではないのです。

会社で何もできない新入社員にある程度の給料を払うのは、基本的に定年近くまでは会社で働くと思っているから先行投資ができるのです。

その違いが理解できますか?

それを理解したら、あなたを受け入れてくれてある程度相性が良さそうな先生なら、少々の待遇には目をつぶっても、行っちゃっても良いかと思います。

この修行中の収入の減少も含めて開業資金と割り切り、夜中まで必死にがんばって、きっちりと力を付け、修行先に感謝をし、いち早く独立を目指した方が良いと思います。