近年、コンピュータやタブレットやスマホなどがあまりにも身近にあるので、何を考えるにも目の前のディスプレイに向かう時代になりました。
しかし、決まり事やアイディアの整理ならコンピュータは良いと思いますが、ゼロからのアイディア出しや、創作活動は手書きの方が向いていると私は感じています。
確かに私もキーボードを打ちながらものを考えることも多いのですが、どうも紙に万年筆などでグルグルと絵や文字を描きながら考えることと、出てくる発想が違う気がします。
以前もこのブログで書きましたが、何かアイディア出しなどをするときは京大式情報カードを使うことが多いです。
特に研修講師の段取りや書籍の草稿や新しいプロジェクトの企画に、京大式カードは最適だと思います。
以前も知的生産の技術で紹介しましたね。
http://fermatadiary.blogspot.com/2010/08/blog-post_01.html
頭に浮かんだアイディアの断片を次々にカードに書き込みます。
書いてからカードを広げて一覧し、並べ替えて、発想を整理するのです。
同じことができるコンピュータアプリもありますが、やはり手書きによる発想はデジタルによる発想とは違うものになっているはずだと思っています。
また京大式情報カードは、新しい本で勉強するときに、単元ごとにメモするノートとしても最適だと思います。
最近私が原稿を書くときは、Macを置いてもっぱら京大式カードとペンだけを持って喫茶店に行き、草稿を書き込むことが多くなりました。
書き込む内容がコンピュータと違ってくるということだけでなく、カードが絶妙な大きさなので、アイディアに詰まらずに、気がつけば、思ったより量が書けているようです。
少し厚い紙です。
同じ大きさにコピー用紙を切れば、安価に似たようなことはできると思いますが、この厚さが並べ替えや保管に向いているのです。
何かものを考えるときには一度使ってみてください。
文具は安いですよ。