3月3日は私の開業記念日です。
私のお祝いのために、毎年日本中が人形を飾ったり、菱餅やあられを準備したりしています。
ありがたいことです。
42年前は本当に何も知らないで開業しました。
補助者もやらずに開業してしまったので、当たり前です。
実力の世界ですから、当然仕事が来るわけがありません。
最初の1か月の収入は1500円でした。
それでもありがたい1500円でした。
学校を出たばかりでしたから守るべきものもなく「何とかなる」と思えたのはある意味恵まれていました。
私が全国で一番できない土地家屋調査士であることだけは自覚していました。
同じ合格者たちと話していても知識量が違っていました。
だから勉強しました。ここまで42年間、どんなに疲れても、お酒を飲んでも、勉強をやめた日はありません。
実力の世界だからスポーツの世界と同じです。
愚直に走り込みをするしか無いのです。それも休まずに毎日です。
できれば良いコーチにつけばもっと良かったと思いますが、当時はそれにも気が付かずに愚直に走り込んでいました。
過去にこの仕事を辞めたくなったことは3回あります。
偶然も重なったのですが、なんとか踏みとどまりました。
今はこの仕事を選んで後悔はしていません。
なんとかここまで来ました。
今の私なら、当時の私にアドバイスする言葉をたくさん持っています。
それらを、今の後輩たちに伝えることが私のライフワークになっています。
お客様や後輩たちの役に立てるのならば、もう少しがんばりたいと思います。