2022年3月21日月曜日

専門家として本は何から読めば良いですか?

 3月19日に東北ブロック主催の「土地家屋調査士試験合格者のための開業ガイダンス」が開催されました。

3日前の大地震と前日の雪とで会場まで移動するのが困難な中、東北各地と新潟から11名の参加者がありました。欠席された方で何らか質問や悩みがある方は私個人アドレスにご連絡ください。個別に相談に乗ります。

さて、ガイダンス後に参加者から以下の質問がありました。

「鈴木先生のおっしゃったとおり力を付けたいと思いますが、本は何から読んだら良いですか?

業務などに関連して読んでおくべき本はとてもたくさんあります。また定番の有名な本もあります。

ただし、その相談者がどこまでの知識を持っていて、過去どんな本を読んできたのかわかりません。私たちが良い本だと思っても、その相談者には読みにくい本かも知れません。

それでまずは以下の答えを伝えました。

仙台駅前にはまだ開いている本屋があります。この会が終わったら必ず立ち寄って、何か土地家屋調査士に関係しそうな内容で、あなたにとって読みやすいと思う本を買ってください。

何でも良いです。不動産登記に関する専門書でなくても良いです。レベルは問いません。相続や税金の特集をしている雑誌でも良いです。

その1冊を読めば、必ず読みたくなる分野が3つは浮かぶはずです。あなたが次に読みたくなった分野の本を買って、次々に読んでください。

それを続ければ、自然に私が推薦したい本を読む力も付くでしょうし、いつの間にかその本にたどり着いていると思います。


そして以下の3点を守ってください。

1、本は毎月一万円以上買ってください。

忙しくて読む時間がない月でも必ず本を買ってください。前は「毎月最低2冊は読みなさい」とアドバイスをしていましたが、忙しいとか病気だとかで読めなかったという言い訳を聞くことが多かったので、最近のアドバイスは「読まなくても良いから本を買いなさい」というアドバイスに変えました。読まない言い訳を封じるためと、買う本を選ぶだけでも知識のプラスになるからです。

また多様な本を理解する力も読書量なしには鍛えられません。受験中は数冊に絞って勉強してきたと思いますが、しばらくは1000本ノックのように多読した方が良いと思います。

2、受験本はしまってください。

東京法経やLECなどの受験本は、皆さんを合格に導いてくれた本ですから心から感謝して、しまってください。あれらは受験に特化した本です。受験を終えたのなら、これからはプロとしてオールラウンドの知識が必要です。

3、どの本でも良いから今日買ってください。

いつまでも良い本を求めて一冊も読まなければ、まったく意味がありません。何でも良いから、まずは今日一冊買ってください。仙台には大型書店が何軒かあります。行ってみてください。もし書店が閉まっていたら、Amazonなどで何か注文してください。早く独立したいのなら今日から始めましょう。




ちなみに読書法については過去にいくつか書きました。お時間のあるときにご覧ください。

私の読書法まとめ

また以下の記事も読んでください。

土地家屋調査士試験合格者が読むべき書籍について