2013年8月19日月曜日

ロバート議事法

17日に和歌山会の役員研修会に伺いましたが、私の講義の前に和歌山青年会議所の三宅猛氏による「ロバート議事法」の講義がありました。

ロバート議事法はご存知の方も多いでしょうが、1876年にアメリカ合衆国陸軍の少佐であったヘンリー・ロバートがアメリカ議会の議事規則を元に、もっと普通一般の会議でも用いることができるよう簡略化して考案した議事進行規則です。

内容を少し紹介しましょう。

会議とは、納得いく結論を導く為に意見を交換する手段です。
ですから
・会議に出席するということは
出席者が共通の問題として考える
出席者全員が討議に参加する
決定したことを支持し忠実に実行する

・会議を行うことで
共通の結論を得る(総意)
個々の構成員が責任を自覚する
組織のチームワークを作る
組織が円滑に運営され責任を明確にできる

・会議の心得
会議成否の責任を持っている
個人攻撃をしない
他人の意見を聞く気持ちを持つ
偏見をとり他人の意見を聞き尊重する
面子意思恥に固執しない
定刻開催に協力する
決定したことを支持し忠実に実行する

・会議成功のために
まず準備が大事
事実資料の収集
議案書(資料)の作成
スケジュールの検討
質問を想定する

・それ以外にも
会場の設営 さらに運営(議長、スタッフ)
出席者への案内・事前説明

・そんなこんなの会議も
共通のルールが無ければ
公平・公正に運用することができない
だから「ロバート議事法」となるのですね。

ロバート議事法には以下の4つの権利と4つの原則があります。


4つの権利
・多数者の権利
・少数者の権利 
・個人の権利
・不在者の権利

4つの原則
・一事一件の原則
・一事不再議の原則
・多数決の原則
・定足数の原則

その後、講義では会議中に使われる具体的な25の「動議」の説明が続きました。
詳細はここで書ききれませんが、興味の有る方は調べてみてください。


私も4年前会長になったときに一度調べてみたことがあります。
そのままでは馴染まない内容も有るのですが、土地家屋調査士会の理事会や総会を運営する上でも一度検討しておくべき考え方だと思っていました。
その割には忘れていたことも多いですが。

今回、役員全員で「会議についての研修」を聴講した和歌山会に敬意を表します。