「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」
これ好きですね。
物語の舞台は、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の少し前。
銀河全体を脅かす帝国軍の究極の兵器<デス・スター>。無法者たちによる反乱軍の極秘チーム<ロ―グ・ワン>に加わった女戦士ジン・アーソは、様々な葛藤を抱えながら不可能なミッションに立ち向かう。
その運命のカギは、天才科学者であり、何年も行方不明になっている彼女の父に隠されていた・・・。(公式より)
この映画のポスターには「もうひとつの、スター・ウォーズ。」と書いてあり、スター・ウォーズのシリーズ1~7に続く歴史(正史)のスピンオフ作品です。
スター・ウォーズの世界では、全銀河に広まる帝国軍の恐怖の独裁とそれに対向する反乱軍との戦いが描かれています。
舞台は全銀河だから当然宇宙のあちこちで無数の物語があるはずで、ルークやハンやレイア達だけでない物語を描くのだと理解してます。
ディズニーに版権が移って、シリーズの7から続きが始まっただけでなく、このスピン・オフも始まれば、これから無限にスター・ウォーズが楽しめそうです。
これはもう老後の楽しみの一つですね。
さて、実際にこの映画を観てみたら、スピン・オフとかサイドストーリーなどというより、完全に正史につながる物語でした。エピソード3.9くらいの物語です。
映画の中身としては、新しいキャラだけで物語を進めるために、どうしても人物紹介や設定で前半を使ってしまっています。そこは仕方ないところですが、それぞれが魅力的でした。
ジン
本作のヒロインですね。「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズです。先日観た「インフェルノ」にも出ていましたが、私はジンの役の方が良かったです。エピソード7のレイちゃんごめん、ジンの方が良いかも。
キャシアン
反乱軍の情報将校です。イケメン枠ですね。ジンと反対のクールな役どころです。
チアルート
フォースを信じる武術マスター。映画館を出るときに同じエレベーターにのった学生が、ずっと「ドニー・イェン、最高。ドニーイェン、ヤバイ」を言い続けていました。そのとおりだと思います。
ベイズ
チアルートとの友人、武器のエキスパートです。熱い思いを持った勇者の雰囲気が良いですね。このチームで友だち一人選べと言われたら彼かな。ああ、一人だけならジンか。
ボーディー
元帝国軍のパイロット。最後の方に個人的見せ場は少しあるけれど、もう少し出番があっても良かったかな。残念ながら次回は無いけど。
K2SO
元帝国軍の警備ドロイド。C3POのように話しができるドロイドですが、むしろチューバッカの役割もしていますね。だんだん人間に見えてくるんですよね。そしてドロイドに涙するとは。
これらの人物達(新ドロイドも含めて)がローグ・ワンというチームを作って戦うのです。
それぞれは最初それほど魅力的に見えないのですが、後半の展開に経て、どんどん魅力的になってきます。
あまりにも有名で熱狂的ファンも多い映画ですから、何を創っても賛否有るでしょう。
私の感想は「とても良かった」です。
お馴染みのメカ、お馴染みの数人(人?)のキャラクターが出るし、敵の要塞の内部は必ず深い吹き抜けがあるという構造や、クライマックスには必ず狭い橋の上でバトルがおきるなどのお約束まで、古くからのファンが喜ぶ仕掛けをしています。(あの構造って強度的にも導線的にも問題ないのかなって、いつも思うけど)間違いなく正統なスターウォーズの物語であることをしっかりと示しています。
特に感心したのは、デス・スターが本当に凶悪な最終兵器に見えること、ダース・ベイダーが本当に怖くて強く見えることでした。
正史シリーズ7では、悪役がすべてしょぼい感じがしましたし、スター・デストロイヤーもデス・スターより大きいだけで、それほどの威圧感が感じられなかったことを思い出すと、今回のローグ・ワンはむしろ正しいスター・ウォーズだと思いました。
私の中では、正史7編の物語と比べても、トップレベルだったと思います。
この物語の先の答えは決まっています。
だれでも知っているエピソード4に続くのです。
エピソード4の冒頭では、デススターの設計図は既にレイア姫が入手しており、それをR2D2に託し、オビ=ワン・ケノービに渡そうとしていました。
だからその設計図はレイア姫に届くことが答えと誰でも知っています。
これはネタバレにはならないし、ラストでどんでん返しのような物語を創ることができないのです。
その制約の中で、監督はすばらしい映画を創りました。
だれでも知っているエピソード4に続くのです。
エピソード4の冒頭では、デススターの設計図は既にレイア姫が入手しており、それをR2D2に託し、オビ=ワン・ケノービに渡そうとしていました。
だからその設計図はレイア姫に届くことが答えと誰でも知っています。
これはネタバレにはならないし、ラストでどんでん返しのような物語を創ることができないのです。
その制約の中で、監督はすばらしい映画を創りました。
興味のある方はできるだけエピソード4を観てから行った方が良いでしょう。
前回のエピソード7「フォースの覚醒」は、エピソード6からつながる物語でしたが、どうしても過去のエピソード6まで観ていないと楽しむことができないわけでもありませんでした。
実際に私と一緒に観たY君は、スターウォーズをまったく観たことがなくて、充分楽しいでいたようでしたから。
今回のローグ・ワンも、前作を観ていないとダメとまでは言いませんが、今回はなにしろエピソード4に直接つながる物語ですので、エピソード4を観てから行った方が良く理解できて、楽しめます。
シリーズを観ていなれば、全部観る必要はありません。まずはエピソード4だけでも観て欲しいと思います。
どうしても無理なら、ローグ・ワンを観てからでもエピソード4を観ましょう。
どうしても無理なら、ローグ・ワンを観てからでもエピソード4を観ましょう。
スター・ウォーズ、エピソード4のサブタイトルは「新たなる希望」です。
そして本作のキーワードは「希望は、死なない」です。
「死ぬもの」があって、「死なないもの」がある。
死なない「希望」とは。
本作を見て、エピソード4「新たなる希望」を再度確認しましょう。
そして、この映画に興味があるのなら、なるべく早く観てください。
これだけ有名な映画ですから、注意していてもまもなくネタバレが始まります。
観れば、誰でも楽しめるはずです。
科学的に考証して論評する映画ではありません。
この世界を受け容れて、楽しむ映画です。
フォースを感じれば良いだけです(笑)
May the Force be with us.