元気仙沼支部の佐々木宏明会員が再入会されました。
本日登録証交付式でお会いしました。
佐々木さんは、体調を理由に五年前に退会されました。
その後はお会いしていませんでしたが、あの東日本大震災で被災されたとのことでした。
退会された後ではありますが、すべての事務所設備や測量器具を流されたそうです。
そして今も、みなし仮設住宅にお住まいだそうです。
佐々木さんによると、地元気仙沼では復興を急ぐ反面、役所も民間も技術者不足で、地図や境界が分からないままに事業を進める状態が散見されるようです。
たとえば区画整理でできた地図と地籍調査でできた地図の違いも分からずに、物事を進め、余計に復興の妨げになっていることを見たそうです。
命が懸かっているときは、境界より何より行動がすべてです。
しかし、これからは新たな町を作るステージです。
復興事業は、法的にも安定させなければなりません。
佐々木さんはこれらの問題に関して個人的に相談を受けたものも有ったようですが、土地家屋調査士の登録をしていないと発言もできず、本格的に地域の復興に貢献するためにも再入会を決意されたとのことです。
私としてはとても嬉しい再会でした。
この五年間のブランクを埋めようと、研修に対しても前向きな姿勢を見せて戴きました。
佐々木会員には体調にお気を付けて、再入会されたからには長く会員を続けて、気仙沼をはじめ地域の復興にご活躍されることを祈念致します。