2011年6月26日日曜日

俺は中小企業のおやじ-鈴木修

googleで自分の名前を検索した事有りますか?
土地家屋調査士であれば、まったく出ないことはないでしょう。職業別電話番号を紹介するサイトも有りますし。

さて、鈴木修というどこにでもある名前ですと、同姓同名がたくさんいます
googleで「鈴木修」を検索すると、一番最初に出てくる人が、あの超有名な方のスズキ自動車会長の鈴木修氏です。その他に森三中の大島美幸と結婚した放送作家の鈴木おさむ氏が出ますね。 またプロレスラーの橋本真也や武藤敬司、蝶野正洋のテーマ曲の作曲者も同姓同名でした。
 私の場合は検索文字に「土地家屋調査士」を追加していろいろ出ます。 お会いしたことはないですが、神奈川会にも同姓同名の土地家屋調査士の方がいらっしゃるようです。

さてその全国で(世界で)一番有名な鈴木修さんが書いた本がこの「俺は中小企業のおやじ」です。一年前に斜め読みで終わらせたものですが、久しぶりにじっくり読みました。



現在の世界不況の打撃は、スズキにも及んでいるわけですが、本書を読む限り、そんな様子はみじんも感じられません。
むしろ、「過去苦境など何度も経験している。むしろ周期的に危機は来るものである。問題は、その時のリーダーの即断と行動だ。」という著者の心意気が伝わってきて、読んでいるこちらが励まされる、そんな内容に仕上がっています。

語録から少し抜き書きしましょう。

スズキは浜松の中小企業だ


会社の危機も、商品の寿命も、25年周期でやってくる


スズキの売上高は取扱高にすぎない


止まったら負け


杉の木は之の重みで折れるが、竹は折れない


どこの国でもいいから1番になりたい


GMは鯨、スズキは蚊。鯨に飲み込まれずに高く舞い上がれる


トップダウン・イズ・コストダウン


軽自動車もれっきとしたクルマ


金と時間がかかるものは大嫌い。会議はその最たるもの。


富士山のおいしい地下水も、溜まればボウフラがわく


できない理由を聞くヒマはない。どうすればできるかを言ってくれ


ハート・ツー・ハート


生き残る為に我流を捨てて「基本」に忠実に行動しよう


小・少・軽・短・美


10万円も値引きするなら、売らない方がマシ


機械油の焼ける匂いは、メーカーに働く者にとって香水の香りと同じ

これらの語録に興味が有れば、読んでみる事をお勧めします。
トップになれない(ならない)企業として強烈なリーダーシップと現場主義を貫かれています。

経営者であればもちろん、なんらかのリーダーの立場の人は一度読んでも損はありません。