2011年6月9日木曜日

被災者を支援する判断とその責任

被災者に対する支援にはたくさんの方法が有ります。
限られた資金と限られた人的資源のなかで何ができるのか、本当に悩みます。
もちろん、「やらない」という選択肢も有ります。

この3か月間、皆一生懸命に動いてきました。
このブログでもいちいち報告できないことも含むと、3か月間ほぼ休みなく動いてきました。

その中には、実際にやってみなければ分からないことも多く、試行錯誤も有りました。
公平性を考えすぎると誰も助けられません。
しかし、そこを恣意的に動かせば、組織として動けなくなります。
どこの組織のトップも悩むところかもしれません。

組織で動けば、その総括も、構成員への説明も必要です。
私たちの土地家屋調査士会という小さな組織でも、当然の責任です。

でも私は、最後は「皆のためにやっている。」という信念に基づいている限り、動き続けるべきだと思っています。

「そこは行政がやればよいことで、土地家屋調査士業界がやることではない。」
そんな意見も有りました。
でも行政支援が届かないから困っている人が目の前にいるのです。
たとえ我々が何者でも動くべきでしょう。

今までもこれからも、私たち専門家の出番はいくらでも有ります。
それもやれば良いのです。

この大災害に、失敗も無駄もなく何かを為そうと考えているから、何の役にも立たないのです。
「あとで総会に諮った時に追及されそうだ。」などと、トップが考えているようでは、信念が無いという証明になります。
総会対策とは、会員のためではなく、自分のためですから。

未曽有の大災害です。誰も経験が無いのです。
当然失敗もつきものでしょう。

でも2割のロスが有っても、8割は助けられます。
満点を狙って何もしなければ、結局誰も助けられません。

地域の方々に仕事を戴いて、生きてきた業界です。
専門家としても隣人としても地域の方々にお返しする義務が有ります。

とにかく、皆で動き続けるべきです。