2011年6月11日土曜日

劇団μの公演

昨年の11月7日に土地家屋調査士制度制定60周年記念と不動産表示登記制定50周年記念のイベント「王子さまと長ぐつをはいたネコ」を開催しました。この時に来てくださった劇団が、名古屋の劇団ミューでした。

その代表がプロの俳優西根智彦さんです。
あのイベントの前日の稽古で熱意を持った指導が大変印象的でした。
その西根さんは、私たち宮城県の土地家屋調査士のことを心配くださって、震災直後からご連絡をくださっていました。

その西根さんが、以下の演劇公演の企画をまとめてくださいました。
震災で名古屋の近くに避難している方々を公演に招待してくださるとのことです。

被災地は確かに物資も必要です。
それに併せてこれから一番必要なものは、心の支援と考えています。
被災者は大なり小なりストレスを抱えています。
私にとってのサッカーも同じですが、一時的にも没頭して楽しめるそんな環境が救われるはずです。
これは、頭だけで考えている人たちにはわかりません。
実際に演劇やスポーツを見て楽しんだ人にはわかります。
このような公演の効果は間違いなく有ります。

西根さんからのご連絡の末尾に、以下の文章が有りましたのでご紹介いたします。

「このくらいのことしかできない私たちをお許し下さい。
鈴木様、そして宮城県土地家屋調査士会、そして法務局、何より、観劇をなさった皆様の、ご健康と、希望が、少しでも早くかなうようお祈りしています。」


遠い名古屋で、自分達しかできないことを考えて積極的に動いてくださる。これが嬉しいことです。

私たちは被災者に一番近いところにいます。
人としてできることと、土地家屋調査士しかできない専門的なことと、併せて考えながら、一層頑張りましょう。



名古屋劇団μ(ミュー)西根智彦です
ようやく、公演のお知らせをできるまで気持ちの整理ができました。
来週六月十六日(木)18時30分
      十七日(金)18時30分
      十八日(土)14時と18時   開演
合わせて4回、名古屋市中村文化小劇場で、「フィガロの結婚」を現代版にして、オペラではなく普通の演劇「結婚するぞ!」として上演します。(料金は2500円です)
喜劇タッチで話が進んでいきます。お客様が喜んでいただけるよう頑張ります。
今回の芝居で、大震災で避難され近くに在住されている方で、ボランティアセンターに登録されている皆さんを、4回公演中でおよそ200名、招待させていただきました。
昨年11月、東北の地でお世話になった方には直接の恩返しはできません。でもアマチュア劇団として精一杯のことをさせていただこうと思っています。
劇団μの芝居をご覧いただき、ひとときでもつらい気持ちを忘れていただければ、無上のよろこびです。
劇団員一同、真摯に取り組んでまいります。
 よろしくお願いします。