J1リーグが3月10日に開幕しました。
我がベガルタ仙台はホームで鹿島アントラーズと対戦しました。
被災地同士の試合ということで、NHKが地上波で全国放送し、注目された試合でした。
3月10日は東北ブロック新人研修会が開催されていたのですが、私は何故か朝一番に講義担当だったので、午後が空いており、無事にスタジアムに間に合いました。
昨年のベガルタ仙台は、チームそのものに被害があり、クラブハウスも練習場も壊れ、練習場所がなく、併せてエースになるはずのマルキーニョスがブラジルに帰ってしまうなどの風評被害もありました。
私は震災当初、2011年の間にサッカーを見ることが有るのだろうかと思っていました。
リーグは1ヶ月遅れで再開しました。まだアウェーにまでの交通手段が不自由な頃です。
実際にリーグが始まってみると、年間指定席にずっと空いている席がありました。
ホーム開幕の3月12日の一日前に、年間指定席を買ったサポーターが被災したかも知れません。
「スポーツが被災地に勇気を与える」という言葉に戸惑いを覚えながらも、試合が始まると勇気ではないと思うのですが、涙が止まりません。これは現実なのかと思いながら試合を見ていました。
観戦中だけはとても幸せな時間でした。
そして我がベガルタ仙台は、一年間を「負けない」という鬼気迫る気迫で乗り切り、クラブ史上最高順位の4位という成績で終わることができました。
昨年は全国の友人がベガルタ仙台に注目してくれたり、ついにはベガルタ仙台サポーターになってくれた遠隔地の友人もいます。これも重ねて嬉しいことでした。
さて今年の開幕戦の結果は、我がベガルタ仙台が1-0で鹿島アントラーズに勝ちました。
アントラーズは常に優勝争いに絡んでくるチームですから、そのチームから勝利を奪えたことは今年の自信になります。
90分間集中を切らさない選手を褒めたいと思います。
昨年の守備意識に、高い位置の守備からのカウンターが加わり、進化していることが分かりました。
今年も楽しみです。
地域の復興も、全国の支援も、ベガルタ仙台も、1年目は緊張感で結果を残すことができます。
問題はこれからです。
一年過ぎましたので、「負けない」から「勝つ」に変わらなければなりません。