2012年3月6日火曜日

がれきの受け入れについて

私の机上は「いつも雑然としている」と言われています。
確かに綺麗に片付けられていることが、ほとんどありません。
これを片付けるには、まずゴミを捨てることです。
最初に不要なゴミを捨てて、他のものを整理するスペースを作り出し、そこから作業が劇的に進みます。

あらゆる作業はスペースを作り出すことから始めないと、なかなか進みません。

宮城県の震災によるがれき等の産業廃棄物は、通常宮城県で処理できる量の23年分出たと言われています。
まず、がれきを片付けて、道路や鉄道などのインフラや宅地、建物などを作るのです。
この産業廃棄物を分類仕分けして仮集積場に置くまでに1年、仮集積場から廃棄するのに更に2年と言われていました。
しかし、これは被災県以外の自治体にご協力戴けるものとしての計画です。
全国にご協力戴けないのなら、その片付けだけで20年前後はかかるということになります。

他所から東北にいらっしゃった方が、表だけ見て「もう瓦礫も片付いて問題ないね」っておっしゃることが有りますが、皆さんの歩く道から見えない裏の仮置き場にはたくさんの瓦礫が、積み重なっております。

この瓦礫の処理について、現在のところ、なかなか全国からのご協力が戴けない状況です。
これは放射能による風評被害です。

政府が、「国民の混乱を招くから」と事実を隠すから、もっと混乱しているのです。
このような非常時には、
基本的に事実を公表すること」と、
混乱しないように解説すること」が、
とても重要です。
混乱していたのは政府の方でしょう。

せっかく全国に支援の絆ができたのに、このような風評により何も進まないのはとても残念です。

以下河北新報の記事(2012年03月04日)の一部です


がれき受け入れ86%が難色

放射性物質の拡散懸念

東日本大震災をめぐり共同通信が実施した全国自治体アンケートで、岩手、宮城両県のがれきの受け入れについて、回答した市区町村の33%が「現時点では困難」、53%が「まったく考えていない」とし、全体の86%が難色を示していることが3日分かった。11日で震災1年を迎える中、放射性物質が拡散するとの懸念がくすぶり、広域処理は進んでいない。2014年3月末までに処理を終える政府目標の達成は困難な情勢だ。
 調査は2月、都道府県と市区町村の計1789自治体を対象に実施。がれき処理関連は、1742市区町村のうち1422市区町村(82%)が回答した結果を集計した。